偉人の名言集
(リスト・ヘイッキ・リュティ前大統領の戦争裁判での発言)前大統領の時代、我が国は非常に困難な情勢にあった。そのこと考慮してほしい
マンネルヘイム
(意見を求めてきたリュティ大統領へ語った言葉)我が軍は健在だ。講和の機会は軍が作ってみせる。貴方は毅然と無条件降伏を拒絶してほしい
大統領、気をしっかり持ってほしい。無条件降伏を受け入れれば、未来永劫我が国民は塗炭の苦しみを味わうことになる。絶対に受け入れてはならない
(無条件降伏を要求してきたソ連の対応について述べた言葉)我が国との戦闘を早期に終結させ、ドイツとの戦争に専念したいのだ
戦果に酔ってはいけない。前線は恐ろしい現実が迫っている。私はどんな条件でも即時講和を支持する
フィンランド湾の防備を無くすことは、ソ連を攻撃とようとする第三国がフィンランドを攻撃して来た場合、防戦する事が出来ない。かえってソ連の国益を損なう事になる
勇気と銃剣だけでは戦争に勝てない。どんな過酷な条件であっても、講和の機会は逃してはならない
強国に追従することは、強国に逆らうのと同じぐらい危険である
我が軍の将兵の奮戦は、世界中の称賛を呼び起こしたが、3ヶ月半の戦いが終わった今も、我々は吹き荒れる嵐の中でひとりぼっちで立ち続けている
君の判断を信じよう。カレリア地峡の全部隊は、遅滞戦闘に移行。全軍の集結地点はイハンタラへ変更
実際、これほど我が軍の将兵が強く、ロシア兵がこんなに弱いとは思わなかった
自国すら守れない民族を他国が助けてくれるはずがない。もし、助けてくれることがあるなら、何か別の野心を持っているだけのことである。従って、大国に頼り切ることは大国に逆らうのと同じくらい危険である
かつて我々は自らの手で独立を果たし、自由な未来を守ると誓った。自分たちの国を自らの手で守ることの出来ない国の主張など、他国は認めはしない。我々は自分たちの手で未来を守らなければならないのだ
戦える力がまだ残されている今こそ、和平交渉を行わねばならない。軍が壊滅した後、何を交渉材料としてソ連と協定を結ぶのだ。残されるのは、完全な屈服だけだ
さては世が末になり、男の気おとろへ、女同前になり候事と存じ候。口のさきの上手にて物をすまし、少しも骨骨とある事はよけて通り候。若き衆心得有りたき事なり
山本常朝
今どきの奉公人を見るに、いかう低い眼の着け所なり。スリの目遣ひの様なり。大かた身のための欲得か、利発だてか、又は少し魂の落ち着きたる様なれば、身構えをするばかりなり
人中にて欠伸仕り候事、不嗜なる事にて候
大慈悲を起こし人の為になるべき事
親に孝行仕るべき事
主君の御用に立つべき事
武士道においておくれ取り申すまじき事
酒に酔ひたる時一向に理屈を言ふべからず。酔いたるときは早く寝たるがよきなり
先ずよき処を褒め立て、気を引き立つ工夫を砕き、渇く時水を呑む様に 請け合わせ疵直るが意見なり
大事の思案は軽く、小事の思案は重く
慈悲より出づる智勇は本ものなり、慈悲の為めに罰し、慈悲の為め働く故に、強く正しきこと限りなし
大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり
武士は、仮にも弱気のことを云ふまじ、すまじと、兼々心がくべき事なり
勝(かつ)といふは、味方に勝事也。味方に勝といふは、我に勝事也。我に勝といふは、気を以(もって)、体(たい)に勝事也
今の世を、百年も以前のよき風になしたく候ても成らざる事なり。されば、その時代々々にて、よき様にするが肝要なり
只今の一念より外はこれなく候。一念々々と重ねて一生なり
大行(たいこう)は細瑾(さいきん)をかへりみずと云ふこと あり
勝茂公兼々御意なされ候には、奉公人は四通りあるものなり。急だらり、だらり急、急々、だらりだらりなり
兼好・西行などは、腰ぬけ、すくたれ者なり。武士業(わざ)がならぬ故、抜け風をこしらへたるものなり
徳ある人は、胸中にゆるりとしたる所がありて、物毎いそがしきことなし。小人は、静かなる所なく当り合ひ候て、がたつき廻り候なり
少し眼見え候者は、我が長(た)けを知り、非を知りたると思ふゆゑ、猶(なほ)々自慢になるものなり。実に我が長け、我が非を知る事成り難きものの由。海音(かいおん)和尚御咄(おんはなし)なり
人間一生誠に纔(わづか)の事なり。好いた事をして暮すべきなり。夢の間の世の中に、すかぬ事ばかりして苦を見て暮すは愚(おろか)なることなり。この事は、悪しく聞いては害になる事故、若き衆などへ終に語らぬ奥の手なり。我は寝る事が好きなり。今の境界相応に、いよいよ禁足して、寝て暮すべしと思ふなり
端的只今の一念より外はこれなく候。一念一念と重ねて一生なり
恋の至極は忍恋と見立て候。蓬ひてからは恋のたけが低し、一生忍んで思ひ死(じに)する事こそ恋の本意なれ
世に教訓をする人は多し、教訓を悦ぶ人はすくなし。まして教訓に従ふ人は稀(まれ)なり。年三十も越したる者は、教訓する人もなし。教訓の道ふさがりて、我儘(わがまま)なる故、一生非を重ね、愚を増して、すたるなり
若き内に立身して御用に立つは、のうぢなきものなり。発明の生れつきにても、器量熟せず、人も請け取らぬなり。五十ばかりより、そろそろ仕上げたるがよきなり。その内は諸人の目に立身遅きと思ふ程なるが、のうぢあるなり
少し理屈などを合点したる者は、やがて高慢して、一ふり者と云はれては悦び、我今の世間に合はぬ生れつきなどと云ひて、我が上あらじと思ふは、天罰あるべきなり
武士道に於(おい)ては死狂ひなり
芸は身を助くると云ふは、他方の侍の事なり。御当家の侍は、芸は身を亡ぼすなり。何にても一芸これある者は芸者なり、侍にあらず
大酒(たいしゅ)にて後れを取りたる人数多(あまた)なり。別して残念の事なり
幻(げん)はマボロシと訓(よ)むなり。天竺(てんじく)にては術師の事を幻出師(げんしゅつし)と云ふ。世界は皆からくり人形なり。幻の字を用ひるなり
人に意見をして疵(きず)を直すと云ふは大切の事、大慈悲、御奉公の第一にて候
盛衰を以て、人の善悪は沙汰されぬ事なり
名人も人なり 我も人也
酒盛の様子はいこうあるべき事なり。心を附けてみるに、大方飲むばかりなり。酒というものは、打ち上がり綺麗にてこそ酒にてあれ、気が附かねばいやしく見ゆるなり。大方、人の心入れ、たけだけも見ゆるものなり。公界物なり
礼にて腰は折れず、敬語で筆は磨り減らぬ
分別も久しくすれば寝まる
土は食はねども高楊子、内は犬の皮、外は虎の皮
毎朝、毎夕、改めては死ぬ死ぬと、常往死身に成っているときは、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり
若し図にはづれて生きたらば、腰抜けなりとて、世の物笑ひの種となるなり。此のさかひ、まことに危し。図にはづれて死にたらば、犬死気違ひとよばるれども、腰抜けにくらぶれば、恥辱にはならず。是れが武道に於いてまづ丈夫なり
若し図にあたらぬとき、犬死などと云ふは、上方風の打ち上がりたる武道なるべし。二つ一つの場合に、図にあたることのわかることは、到底出来ざることなり。我れ人共に、等しく生きる方が、万々望むかたなれば、其の好むかたに理がつくべし
凡そ二つ一つの場合に、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわりて進むなり
武士たるものは、武道を心掛くるべきこと、珍からしからずといへども、皆な人油断と見えたり。其の仔細は、武道の大意は、何と御心得候か、と問ひかけられたるとき、言下に答へ得る人稀なり。そは平素、胸におちつきなき故なり。さては、武道不心がけのこと、知られ申し候。油断千万のことなり
凛とした気持ちでいれば、七呼吸の間に判断がついてしまうものである
貴となく、賤となく、少となく、悟りても死、迷うても死
翌日の事は、前晩よりそれぞれ案じ、書きつけ置かれ候。これも、諸事人より先にはかるべき心得なり
我人、生くる事が好きなり
『只今がその時』、『その時が只今』、つまり、いざという時と平常とは同じことである
私なく案ずる時は、不思議の知恵も出づるなり
礼儀を乱さず、へり下りて、我が為には悪しくとも、人の為によき様にすれば、いつも初会の様にて、仲悪くなることなし
武士道と云ふは、死ぬ事と見付けたり
五十ばかりよ り、そろそろ仕上げたるがよきなり
不幸せの時くたびれる者は、役に立たざるなり
志の低い男は、目の付け所が低い
何様(なによう)の能事(のうじ)持ちたりとて、人の好かぬ者は役に立たず
人生のどんな隅にも、どんなつまらなそうな境遇にも、やっぱり望みはあるのだ
人間の一生などは、ほんとうに短いものだ。だから好きなことをして暮らすのがよい。つかの間ともいえるこの世において、いやなことばかりして苦労するなんて愚かなことだ。だが、このことは、悪く解釈すると害になるので、若い人たちにはついに教えることのなかった「人生の秘伝」といったものだ
彼ら貧民の子弟こそ、真の国家の柱石である
西郷隆盛
われ外出するとき、路上多くの貧人に逢うが、彼らはみなあくせくして政府に税金を納めている。われは却って為すことなく安泰に生活している。これ実に痛心の至りである
わが家族が為すこともなく生活していられるのは、これを誰の恩と思うか。みな人民の課税から出た資のおかげである。これを思うからこそ、外出して人の顔を見るたびに自分は心苦しく思っている
われらの子供で誰がもっとも愚かであるか
児孫のために美田を買わず
官軍もなかなか上手に鉄砲を撃つようになったのう。これで安心でごわず
己を尽くして人を咎めず。我が誠の足らざるを常にたずぬるべし。我を愛する心を以って人を愛せ。自己を許すが如く人を許せ。人を責めるが如く自己を責めよ
世のすべての人から貶されても落ち込まず、すべての人から褒められてもうぬぼれるな
志を貫くためには、玉となって砕けることを本懐とすべきであって、志を曲げて瓦となってまで、生きながらえるのは恥とする
始末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり
断じて行えば鬼神もこれを避ける
このへんでよか
敬天愛人(天を敬い、人を愛する)
徳に勤むる者は、これを求めずして、財自(おのず)から生ず
(税制は)上を損じて下を虐(しい)たげぬもの也
万民の上に位する者、己れを慎み、品行を正しくし、驕奢(きょうしゃ)を戒(いまし)め、節倹を勉め、職事に勤労して人民の標準となり、下民その勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し
正論では革命をおこせない。革命をおこすものは僻論(へきろん)である
事に当たり、思慮の乏しきを憂うることなかれ
天の道を行う者は、天下こぞってそしっても屈しない。その名を天下こぞって褒めても驕(おご)らない
思い切ってやりなさい。責任は私がとる
功立ち名顕るるにしたがい、いつしか自らを愛する心起こり、恐懼戒慎の意、緩み、驕矜の気、しばらく長じ、その成し得たる事業をたのみ、いやしくも我が事をし遂げんとまずき仕事に陥り、終に敗るるものにて、みな自ら招くなり。ゆえに己に勝ちて、見ず聞かざるところに戒慎するものなり
道は天地自然の未知なる故、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修する克己をもって終始せよ。己に勝つ極功は「意なし、必なし、固なし、我なし」と云えり
およそ思慮は平生、黙座静思の際においてすべし
功のあった人には禄を与えて、能力のある人には位を与えよ
心慮りて白と思えば決然として行う。しばらくも猶予すべからず。心慮りて黒と思えば断然これを行わないことである
道は決して多端なものでない。誠に簡単なものである。ただ白と黒の区別があるだけである
過去の過ちを悔しく思い、あれこれと取り繕おうと心配するのは、たとえば茶碗を割ってそのかけらを集めてみるのと同様何の役にも立たぬことである
過ちを改めるにあたっては、自分から誤ったとさえ思いついたら、それで良い。そのことをさっぱり思いすてて、すぐ一歩前進することだ
命も要らず名も要らず、官位も金も要らぬ人は始末に困るものなり
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