道は天地自然の未知なる故、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修する克己をもって終始せよ。己に勝つ極功は「意なし、必なし、固なし、我なし」と云えり
西郷隆盛
すべて国を治めていくには、普通の人と同じ心がけでは駄目である。まず、政道に私なく、その上、わが身の行儀作法を乱さず、万民の手本とならねばならない
黒田官兵衛
大将が文道を好むというのは、必ずしも書物を多く読み、詩を作り、故事を覚え、文字を嗜むことではない。誠の道を求め、何事につけても吟味工夫を怠らず、筋目をたがえず善悪をただし、賞罰を明らかにして、心に憐みの深いのをいう
文武は車の両輪のごとく、そのひとつが欠けても駄目である、と昔の人もいっている。治世に文を用い、乱世に武を用いるのは、当然のことであるが、治世に武を忘れず、乱世に文を捨てないのが、最も肝要である
勝つということは味方に勝つ事である。味方に勝つというのは我に勝つ事だ。我に勝つというのは、気をもって体に勝つ事である
源義経
行蔵(こうぞう)は我に存す。毀誉(きよ)は他人の主張、我に与(あずか)らず
勝海舟
男児世に処する、ただ誠心誠意をもって現在に応ずるだけのこと。あてにもならない後世の歴史が、狂と言おうが、賊と言おうが、そんな事は構うものか
徳を大切にしようと思うなら毎日、善を行うこと。善を一つ行えば悪が一つ去っていく
中江藤樹
学問は之(これ)を使ってこそ、始めて効用がある。世間の実情を観るに、学問を利用せず、却ってその奴隷となる人が少なくないようである
高橋是清
勝(か つ)といふは、味方に勝事也。味方に勝といふは、我に勝事也。我に勝といふは、気を以(もって)、体(たい)に勝事也
山本常朝
若き内に立身して御用に立つは、のうぢなきものなり。発明の生れつきにても、器量熟せず、人も請け取らぬなり。五十ばかりより、そろそろ仕上げたるがよきなり。その内は諸人の目に立身遅きと思ふ程なるが、のうぢあるなり
経営者は自分の生き方に、はっきりした考え方を持たねばならぬ。そのために私は毎日法華経を読んでいるが、これが、心のよりどころとなり、反省ともなっている
土光敏夫
無刀とて、必ずしも人の刀をとらずしてかなはぬと云ふ儀にあらず。又刀を取りて見せて、是を名誉にせんにてもなし。わが刀なき時、人にきられじとの無刀也
柳生宗矩
道徳は宗教におき換へられねばならぬ。併し道徳から宗教は出て来ぬ、宗教からは道徳は出ることが出来る
鈴木大拙
凡(およ)そ学をなすの要は己(おの)が為にするあり。己が為にするは君子の学なり。人の為にするは小人の学なり
吉田松陰
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