吉田松陰の名言集
士たるものの貴ぶところは徳であって才ではなく行動であって学識ではない
吉田松陰
末の世において道義を実践したならば、必ずその時の人々から極端だといわれるであろう。もしまた、世人から極端だといわれるくらいでなければ、決して道義ではないのであって、すなわち世俗に同調し濁った世に迎合したものにすぎない
目前の安泰は一時しのぎと知れ。百年の時は一瞬にすぎない。君たちは、どうかいたずらに時を過ごすことのないように
死んだ後の業苦を思い煩うな
志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない、世俗の意見に惑わされてもいけない
死生は度外に置くべし。世人がどう是非を論じようと、迷う必要は無い。武士の心懐は、いかに逆境に遭おうとも、爽快でなければならぬ。心懐爽快ならば人間やつれることはない
君たち、狂いたまえ
いたずらに身を衛(まも)ることを知る者、いずくんぞよく国(やす)を安んぜんや
同じではない人を同じにしようなどとせず、いわゆる、その人の優れた才能を育てることに努めるべきである
学というものは進まざれば必ず退く。故に日に進み、月に漸(すす)み、ついに死すとも悔(く)ゆること なくして、始めて学というべし
身体が死滅しても、その精神が死んでいないものは、昔の聖人や賢者らであり、これらは永遠に朽ちることのない人である。身体は死滅していないが、精神が死んでいるのは、今のくだらない人間の類であり、生きながら死んでいる人である
立派な人物というものは、時間をかけてゆっくり成長するものであって、騒々しい状態では本物の立派な人物になることはない
人の精神は目にあらわれる。だから、人を見る時には、目を見ることが大切
人と交際する際には、あるがままの心で接することが大切である
恥を知らないということほど恥ずかしいことはない
積徳積善(せきとくせきぜん)でなくては大事は出来ず
俗 人が見るのは形である。君子が見るのは心である
勉強しない人の気持ちには3つある。ひとつ目は、「年をとりました」と。ふたつ目は、「馬鹿ですから」と。そうでなければ、「私は才能が高く、もう学問は極めました」と
天下のことをなすは、天下有志の士と志を通ずるにあらざれば得ず
志を立てて始めたことは、全身全霊を尽くして行い、やめるのは死んだ後だけである
賢明な君主や賢く優れた将軍など立派な上役というものは、まず心(腹)を決めるものである。上役の心が決まれば、部下たるもの、どうしてそれに従わないことがあろうか
何もせずに機会を失ってしまうのは、人の罪である
得ることが難しく、失いやすいのは時間である
今日死を決する安心は、四時の順環において得るところあり
何事であっても、人に対する思いやりや慈しみの心を動機としないのであれば、どうしてなし遂げることができようか
人には賢い人、愚かな人がいるとはいえ、それぞれひとつやふたつの才能がない人はいない
吉田松 陰
読書というものは、最もよく人の心を変えるものである。書というものは、何と恐るべきものだろうか
順境にある者は怠りがちである。また、逆境にある者は励みやすい
身はたとひ 武蔵の野辺に朽ぬとも 留置きまし大和魂
もし大将の心がふらふらしている時には、その下の将軍達にいくら知恵や勇気があっても、それを実際に使うことはできない
世の中のことは、何であっても、全て自分の望み通りになるということは大変難しい
君子は、人として踏み行うべき義理の心が足りないことを恥じ、小人は、名誉がないことを恥じる
才能を伸ばし、人としての徳を身につけることは、辛く、苦しいことだ
人を用うるの法、大才能の人は始めより大任重職を命ず。しかしてその人また自ら奮励し、大いにその忠思をのぶること、なお時雨(しぐれ)の化(か)するがごとし。もし大才能の人を些事賤役(些細なつまらない仕事)に役使すれば、その人必ず厭怠(えんたい)してこれが用たらず
立派な人が大事にするのは、議論ではなく行動である。多言を費やすことなく、人としての誠をしっか り蓄えなさい
どんな小さなことでも正しいか正しくないか、よいか悪いかという点において信念を失わないという頑固者でなければ、何をさせてもちょっとしたことしかできず、しっかりとしたことを行うことはできない
君子は渇(かっ)すとも盗泉を飲まず
志をもっている人間は、何かを目にしたら、必ず心中に感じるものがある
やろうと思った事は、その日から始めるのがよい。年齢など気にすることはないのだ。 思い立ったが吉日である
あらゆる能力が備わっていることを、一人の人に求めてはいけない
我は我が志を行わんのみ
君子に大切なことは、志と肝だけである。志がなく、肝がすわっていなければ、わずかな才能や知識があったとしても、何の役に立つであろうか
何事も ならぬといふは なきものを ならぬといふは なさぬなりけり
古より議論は易(やす)くして事業は難(かた)し
事をなすは誠にあり
古より大業を成すの人は、おだやかで人と争わず、ゆったりとして物静かである
創業は難しいようで易しい、守成は簡単に見えて難しい
材なきを憂へず、その材を用いざるを憂う
賢母あらば賢 子あり
聖人の胸中は常に多事(多忙)にして楽しむ。愚人の胸中は常に無事(暇)にして楽しまず
進むこと鋭き者は、退くこと速かなり
仁人は天下に敵なし
天下 才なきにあらず、用うる人なきのみ、哀しいかな
学 ゆるむべからず、一日をゆるめば、まさに大機を失せん
士は過ちなきを貴しとせず、過ちを改むるを貴しとなす
才あれども勤めずんば、何をもって才を成さんや
一ヶ月でできなければ、二ヶ月かけてでもこれを成し遂げたい。二ヶ月でもできなければ、百日かけてでもこれを成し遂げたい。それでも成し遂げられないのであれば、出来るまでやめない
花は満開となればやがて落ちる。人は壮年になれば、老いていく。百年の間一生懸命努力が必要で、遊んでいる暇などないのだ
立派な人の行いは真面目で、正直であることが大切である。人を欺き、自分を偽る事は恥である。公平で正しい態度は全てここから始まる
立派な人は何事にも道理にあうかどうかを考えてから行動に移す。つまらない人は何事にも得するかどうかを考えてから行動に移す
つまらぬ名言を費すよりも、至誠を積み蓄えなさい
死して後に止むという言葉は、意思が強く忍耐強く、決断力があり、断固としてその志を変えないという意味である
計画が失敗するほど志が堅くなる。天が我々を試しているのだ。失敗を気にする必要などない
大将は心が定まっていなければならない。もし大将の心が定まっておらず、ふらふらしている時には、その下にいくら能力がある者がいようとも実際に力を発揮することはできない