生を捨ててみれば、視界は雲なく露なくきわめて澄みわたり、世の現象がいかにもクッキリとみえ、自分が何をすべきかの道も、白道一筋、坦々として眼前にあります
吉田松陰
ただ善を行うことに心を一つにし、死か生か短命か長命かといったことに関しては、我が身を修めて天命を待つだけだ
王陽明
一時の感情に制せられず、冷ややかな頭をもって国家の利害を考え、群議を排して自分の信ずるところを行うというには、必ず胸中に余裕がなくてはできないものだ
勝海舟
実に嬰児の目を見るときばかりは、人間はみな清く美しい星の化身とうなずかれる
泉鏡花
凡(およそ)世の中に、我が児の事を饒舌(しゃべ)る奴を聞くほど、退屈なものはない
利他を成したいという熱望は、限りない虚空に広がる無数の生きとし生けるものたちを、本当に愛しい身近な存在であると感じることによって生じてきます
ダライラマ14世
人間一人一人の中に、時間の始まりから仏陀の境地に到達するまで、この繊細な心は存在し続けます
急いでる時こそ、静かに心を落ち着けて書かなければならない
小早川隆景
身体はたとい衰弱するとしても、常に学問を進めて時代に遅れぬ人であったならば、いつまでも精神に老衰ということはなかろうと思う
渋沢栄一
「我」を去り私心をなくす、そうして自然の大道と己を一緒にしてみると、「生死」というものがなくなってくる
高橋是清
慈母の頬を流れる涙の中に科学も分析し得ざる尊い、深い愛情の籠っていることをしらなければならぬ
マイケルファラデー
心の態度が積極的であれば、敵をも味方にせしめられるんであります
中村天風
この世の形あるものはすべて滅び、一寸先は闇なのです
瀬戸内寂聴
少し理屈などを合点したる者は、やがて高慢して、一ふり者と云はれては悦び、我今の世間に合はぬ生れつきなどと云ひて、我が上あらじと思ふは、天罰あるべきなり
山本常朝
道徳の世界は宗教の世界、禅の世界に引上げられねばならぬ
鈴木 大拙
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