身体はたとい衰弱するとしても、常に学問を進めて時代に遅れぬ人であったならば、いつまでも精神に老衰ということはなかろうと思う
渋沢栄一
考えてみると、これまでのところ私が心から執着していたのは、生きるという方角よりも、生きられない、という方角に属することにあったのであり、にもかかわらず、一方で、生きるための努力や手続きを中途半端につけながら来たような不本意さがある
色川武大
他人を論難しようと思ったときには、それこそ一つの大きな私的感情だとみなして克服してこそはじめてよいのだ
王陽明
低い身分から次第に立身出世し、高い身分になった場合でさえ、無道であれば、その時々の勢いにまかせて、身分の低い時代の難儀や不自由を忘れ、先々困窮することを考えないのである
黒田官兵衛
槍・太刀・弓馬の諸芸を自から行なうのを、身分の低い者の仕事であるとして、自分で一度も行なわなかったならば、家来たちの武芸も進歩することがないだろう
一時の感情に制せられず、冷ややかな頭をもって国家の利害を考え、群議を排して自分の信ずるところを行うというには、必ず胸中に余裕がなくてはできないもの だ
勝海舟
国民がどんなに道理に悖ることをしても、道理をもって説得し、懇切丁寧でなければならない
川路利良
大きな功を挙げたいと願っても、願うばかりえ努力を怠っていては功を挙げることなど期待できないように、国を治めようと思っても、願うばかりで古い習慣を改めることを憚っていては、人民の乱れを治めることは到底期待できない
韓非子
国家社会をも利益するということなら、余は断然自己を捨てて、道理のあるところに従うつもりである
例えその事業が微々たるものであろうと自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる
男は喧嘩をするときには断乎喧嘩をするという大勇猛心をもっておらねば、いかに各論卓説を口にしていても、ひとは小才子としか見てくれぬぞ
坂本龍馬
時の経つのも忘れて、ある一つのことに熱中できる人は、必ずや何かを成し遂げるだろう
エジソン
人間は偉くならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうだ
鈴木大拙
生を捨ててみれば、視界は雲なく露なくきわめて澄みわたり、世の現象がいかにもクッキリとみえ、自分が何をすべきかの道も、白道一筋、坦々として眼前にあります
吉田松陰
道を志した者が不幸や罪になることを恐れ、将来につけを残すようなことを黙ってただ受け入れるなどは、君子の学問を学ぶ者がすることではない
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