少し理屈などを合点したる者は、やがて高慢して、一ふり者と云はれては悦び、我今の世間に合はぬ生れつきなどと云ひて、我が上あらじと思ふは、天罰あるべきなり
山本常朝
天下のこと万変といえども、吾がこれに応ずるゆえんは、喜怒哀楽の四者を出でず
王陽明
此れ聖人の学、至易至簡にして、知り易く従ひ易く、学びて修め易くして才を成し易き所以の者は、正に大端は惟だ心の體の同然に復るに在りて、而して知識技能はあずかり論ずる所に非ざるを以てなり
永(ながら)く恩顔を拝(はい)し奉(たてまつ)らず、骨肉同胞の儀すでに空(むな)しきに似たり、悲しきかな
源義経
先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし自ら信ずる所篤ければ、成果自ら到る
志賀潔
世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る
坂本龍馬
武士は、仮にも弱気のことを云ふまじ、すまじと、兼々心がくべき事なり
毎朝、毎夕、改めては死ぬ死ぬと、常往死身に成っているときは、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり
始末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり
西郷隆盛
人を相手にせず、天を相手にして、おのれを尽くして人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし
いたずらに身を衛(まも)ることを知る者、いずくんぞよく国(やす)を安んぜんや
吉田松陰
天下 才なきにあらず、用うる人なきのみ、哀しいかな
学 ゆるむべからず、一日をゆるめば、まさに大機を失せん