先ずよき処を褒め立て、気を引き立つ工夫を砕き、渇く時水を呑む様に 請け合わせ疵直るが意見なり
山本常朝
此れ聖人の学、至易至簡にして、知り易く従ひ易く、学びて修め易くして才を成し易き所以の者は、正に大端は惟だ心の體の同然に復るに在りて、而して知識技能はあずかり論ずる所に非ざるを以てなり
王陽明
自ら潔うして他の汚濁を洗い、しかも清濁併せ容るるは水なり
黒田官兵衛
刀の精神は抜くべくして抜くべからざるに在り、もし一旦、これを抜けば、その目的を達せずして空しく再び鞘に納むるを得ず
川路利良
必ず金銀にて人を使はんと思はるるは、人心の離るる本なり
大谷吉継
先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし自ら信ずる所篤ければ、成果自ら到る
志賀潔
武士は、仮にも弱気のことを云ふまじ、すまじと、兼々心がくべき事なり
少し理屈などを合点したる者は、やがて高慢して、一ふり者と云はれては悦び、我今の世間に合はぬ生れつきなどと云ひて、我が上あらじと思ふは、天罰あるべきなり
人に意見をして疵(きず)を直すと云ふは大切の事、大慈悲、御奉公の第一にて候
盛衰を以て、人の善悪は沙汰されぬ事なり
毎朝、毎夕、改めては死ぬ死ぬと、常往死身に成っているときは、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり
始末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり
西郷隆盛
事大小となく、正道を踏み至誠を推し、一事の詐謀を用うべからず
学 ゆるむべからず、一日をゆるめば、まさに大機を失せん
吉田松陰
至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり
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