スポーツ界の名言集
リストラするのは簡単だ。しかしその選手をそこまで育てるのにどれだけの時間、労力、そして金をかけたのか。その発想だけは忘れてはならないのだと思う。それでも毎年何人かの選手には戦力外通告をしなければならない。だからこそ私は12球団どこに行っても戦力と考えてもらえる力をつけさせたい
落合博満
黙々とデータに目を通している選手が一流になるのではなく、実際に対戦した投手の印象を自分なりに整理し、「こういう場面ならこうしよう」と自分の方法論を確立しておく選手が成績を残していくのである
「こいつは何度言えばできるようになるんだ」内心でいら立つくらい飲み込みの悪い選手ほど、一度身につけた技術を安定して発揮し続ける傾向が強い。彼らの取り組みを見ていると、自分で掴みかけたり、アドバイスされた技術を忘れてはいけないと何度も何度も反復練習している
私の場合、野球という仕事においては二兎も三兎も追う気持ちが無ければタイトル争いを制することができなかった。首位打者、本塁打王、打点王のタイトルを一度に手にする三冠王はまさに「三兎を追って三兎を得る」という気構えで成し遂げたものだ
本来なら味方であるはずのファンやメディア、場合によっては選手をはじめ、身内からも嫌われるのが監督という仕事なのだと思う。しかし嫌われるのをためらっていたら本当に強いチームは作れない。本当に強い選手は育たない。ひいてはファンの皆さんが喜ぶ勝利も得られないのではないか
プロ野球界にも「この人が指導者になったら面白いのに」という人材はいるのだが、人気がない、知名度に乏しい、イメージが地味など、重箱の隅をつつくようにマイナスポイントを探しては潰してしまう。そしてその人の本当の指導力や可能性は決して語られない
どこかの会社が出した商品が評判になれば、他社は何のためらいもなく同じような商品を世に出していく。そこに競争が生まれ、老舗の売り上げを二番煎じが上回り、いつしか二番煎じがスタンダードになった例などいくつもある。大切なのは誰が最初に行ったかではなく、誰がその方法で成功を収めたかだ
オレの言ったことが分かったかどうかを確認する。「おまえ聞いたよな、オレのコトバ。いま、オレが何を言ったか、自分で言ってみな」と聞く。
「話を聞いていないととんでもないことになるから、人の話を一所懸命、聞かざるをえなくなる
コーチがどんなに親身になって接していても、選手の側にそれを受け入れる気持ちがなければ成果は上がらない。ここが、若者の成長をサポートする際の難しさでもある
どんなに一生懸命に練習に打ち込んでも、ライバルとの競争に勝ち、投手との勝負に勝ち、チームの看板選手としてペナントレースに勝たなければ、本当の一流にはなれない。
ならば、自分を高めようとする意欲の上に、「どんな相手が目の前に現れても必ず俺が蹴落としてやる」という野心が必要なのだ
球団の財産は選手だ。ならばどんなことをしてでも選手を守らなければなら ない。企業経営者と話をしても、常に考えているのは「どうやって利益を上げようか」ではなく「いかに社員とその家族の生活を守っていくか」である。その目的を達成するためなら、自分は嫌われたって恨まれたって構わない
現場の長にある指導者は、欠点を長所に変える目を持って新人に接していくことが大切
気持ちを切り替える場面で本当にしなければならないのは、ミ スの原因をしっかりと精査し、同じような場面に出くわしたらどうするのか、その答えを弾き出してから次へ進むことである。気持ちを切り替えてミスがなくなるのなら初めから切り替えた気持ちでやれば済むことではないか
話し手と聞き手の話にギャップがあれば、議論になる。議論になって初めて、納得してもらえる。そうじゃないと、彼らは動きようがない
私は、人生や仕事というものは誰かを頼るのではなく、自分で切り開いていかなければつまらないと思っている
みんな、怒られながら、怒鳴られながら、褒められながら、分からない時は人に助けてもらいながら、その経験を積み重ねて今があるんでしょ。学校卒業したばかりの若者に、おれんところの会社の仕事をソツなくやれというのが無理
コトバというのは、教わった側がちゃんと聞いて、理解して、納得して、実行して、結果を残して初めてカタチとなる
本当にその選手を育てたいと思ったら、「負けるなら負けてもいい。この試合はおまえに任せた」と言ってやるのが大切
志の低い人間は、それよりさらに低い実績しか挙げられない
何でもできる人はいない
1つ1つのプレーについては、グラウンドに出てる選手が、「これが一番いい」と思ってやっていること。それがミスだったとしても野球にはつきものだから
40本塁打してくれる大砲が貴重な戦力なら、送りバントを100パーセント決めてくれる選手も大切な戦力だ
働き場を与えれば、人は動く
精神的なスランプからは、なかなか抜け出すことができない。根本的な原因は、食事や睡眠のような基本的なことにあるのに、それ以外のところから原因 を探してしまうんだ
壁にぶち当たった時に、自分のやってきたことを否定してしまうとすべてがスタートに戻ってしまう
うまくなるヒントは、なんぼでもその辺に落ちている
最終的にこうなってくれればいいという形を示し、その人にあったやりやすい方法を探す。方法論は何も一つだけではない
欠点を直すこと、それは良い部分が失われることでもある
最も厄介なのは、言葉は悪いが、感覚や時の勢いだけで物事に取り組む人だ。そんな勢いは決して長続きしないことを覚えていてほしい
自分は頭を下げないと生活できないと思っているから、媚も売るし、喧嘩もできないんだ。人間、自分に自信があれば喧嘩もするのよ
うちで芽が出なくても、ほかへ行って可能性があるなら喜んで出す。そして花咲けばいい
簡単に答えはないから野球はおもしろい。それを見つけるために知恵を絞り、体を使っているんだろうな。私も見つけていない。たぶん永遠に見つからないと思う
みんなは戦犯を捜そうとするけど、そんなに選手を戦犯にするなよ
自分の中に恐怖心があるやつは使えないし、これからそんな選手が出てきたら使わない
人間が投げてるんだ。悪い時だってあるよ。1試合や2試合でバタバタしなさんな。これまであいつにどれだけチームが助けられてきたことか。それを考えないといけないだろ
ああしろこうしろとは言いません。自分で考えて行動してくれれば。自主性に変わりはない。やりたい者はやればいいし、休みたい者は休めばいい。ただ、休んでいられない状況をこっちが作らないと。休むイコールユニホームを脱ぐという覚悟。私は絶対に満点は与えない
スキを見せない。目指しているのはこういう野球。当たり前のことが当たり前にできる野球なんだ
記録は伸ばしてやらなくてはいけない。記録は残る。孫子の代まで語り継がれるものなんだ。その記録が破られるとき、もう一度、その名が復活する。そういう位置につける選手には、記録をつくってほしい
監督コーチなんかどうでもいいんです、極端に言えば。監督で、落合博満という名前を、世に出そうっていう気はさらさらないですから。なんせ選手がかわいいの
俺は野球に対して頑固なんだろう。これが一番の 策だと思ったらそれに則った野球をする。もう少し大人の考え方ができれば、どうせ選手のやる事なんだからという判断もできるし楽なんだろうができない。逆に言えばその強さがある。最も強い部分は、人に何を言おうが左右されない事
オレにはウチの選手を守る義務がある。うやむやにはできない
この世界はユニホームを脱ごうと思って脱げる選手と、脱がされる選手がいる
底無し沼に入ったようなもんだ。連鎖反応。『自分が何とかしないと』。それはわかる。でも冷静に物事を考えたら、答えは簡単に見つかると思う。そこに(選手が気付くことを)期待するしかない。どうピッチャーを野手が助けてやるかだな
皆さんも仕事をしてお金をもらっているならば、その道のプロ。その仕事を全うしなきゃ
ファンサービスとよく言われますが、どこですりゃいいんだ。私はグラウンドに来て、野球を見に来た人に『きょうは勝ったね』と言ってもらいたい。それが一番のサービスだと。それは昔も今も変わりません
振れよ!振れば何かが起こる
俺は子どものころ、巨人ファンだった。強かったからだ。勝利ほどファンの心を震わせるものはない
オレの前で痛い痒い言うやつは使わない。みんな我慢してやってるんだから
プロ野球選手にとって、1勝が名誉で1敗が不名誉ではない。ファームでどれだけ成績を残しても、証しにはならない。1試合登板した、1試合出場したその「1」という数字を残すことが、どれだけ重要なことなのかをかみしめ、選手は若いときから夢中でプレーしてほしい
ちょっとでも皆さんに力を与えてあげられればいいと思います
上手は言えない。上手を言っておけばこの世界簡単に渡れるんでしょうが、それは私の主義主張に反することです。この先何を言われようが、自分の仕事は野球だけ。もう野球しか考えてません。これが仕事だと
時間の無駄、休みたいと思えばはっきり言えばいい。
だけど篩にかけられるのはそういう選手。言われたことだけやっているのは楽。
それはどんな世界でも同じで、一生懸命やっていますと力説してもやっているんだったら結果を出してもらわなくては困る。そこに気付いているのかな
オレじゃない。選手たちを見てくれ。こんなすごいやつらを
代打で始まった俺の野球人生。最後も代打で終わりたい