養老孟司の名言集
真理は身も蓋もないものだが、そういうものが一番安全である
養老孟司
人間の不幸の何割かは、真面目さから生じると思っている
自分だけのものとは、心ではなく、実は身体である。これはことごとくオリジナルである
自然を消した世界に子どもが存続できるはずがない
若者ができる仕事を老人がやっている。これが現在の日本の衰退の要因の一つ
自分で正しいと信じるにしても、それはたかだか1500gの脳みそがそうだと思っているだけのこと
今は科学の世界でも競争で新しいことを発見しようとする。それにあまり意味があるとは思えない
戦争中は挙国一致が合言葉だった。しかし考えてみると、戦後のほうが本音で挙国一致だったかもしれない
学問は必ずしも他人を満足させる為にするものでもない。その結論が当面は世間の害になることすらあろう
食欲や性欲を通常の欲望とすれば、金欲はメタ欲望である
意識は意味を追求するが、追求している意識の方は自分の限界を心得ない
金が人生であるように見えるのは、社会システムという前提があるだけのことである
環境問題こそが最大の政治問題
人間の体は自然に属している。身体は意識的に作ったものではないからである
自然と人口が対立するものとなり、世界が二つに分かれるようになったのは、都市化が進んだ為である
個性のあるのは身体で頭にあるのは共通性だ
未来に対する予測は、その変わるべき自分を常に棚に上げる。それが情報化社会なのである
自分だけの考え、自分だけの理屈、自分だけの感情、そんなものがあったところで、他人に理解され、共感されなければ、全く意味を持たない
なぜ、我々は戦争がやめられないのか。正義の戦争があるからであろう。さらに言うなら正義があるからであろう
自分は子どもたちに何を説くべきか、それを考えるのが教師である
学生時代の私は、社会的責任を負うのを嫌い、社会に出るのをできるだけ後に延ばそうとする傾向があった
平和主義は理想主義で、現実主義ではないと言われる。そう思う人は現実があると思っているのであろう。現実とは人の脳が作り出す物語に過ぎない
自分を自然の一部だと見なした時、そうした自分をどこまで我慢して受け入れられるだろうか
単純化された答えは耳に入りやすいが、恐らく正解ではない
子育ては子どもにとって必要なだけではない。親にとって必要だと思う
虚の経済とは、誰が金を使う権利があるかという問題である
教養はモノを識ることとは関係がない
私は全ての統一理論を信用しない
自己実現などといいますが、自分が何かを実現する場は外部にしか存在しない
人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる
人は何かを知り、何かを忘れ、生まれ変わり続けている
知識が増えても、行動に影響がなければ、それは現実にはならない
毎日がつまらない人は「このままでいい 世界はいつも同じだ」と決めつけている人
サラリーマンというのは、給料の出所に忠実な人であって、仕事に忠実なのではない