老人が懸念する程に元気を持って居らねばならぬ筈であるのに今の青年は却て余等老人から「もっと元気を持て」と反対な警告を与へねばならぬ様になって居る
渋沢栄一
才能で世間に出、それで自立している人は、まず自分の才分が世間とフィットしている偶然を喜ぶべきで、世間が何の関心も示さない部分、或いは、金銭を払うほどのことはない部分に、天賦の才がある人が居る
色川武大
捜査が微妙な段階に差し掛かった時は、声なき声を聞き、形なき形を見るように無声無形のうちに物事を感じ取らざる得ない
川路利良
それを怠って、巨下の為すべきことまで手を出そうというのでは、眠くなるのも当然ではないか
韓非子
人生には時に他人の力に頼らなければならない時があるが、それが慢性化するとその人物の実力は凋落の一途を辿る
オレと姉ちゃんの仲間が悪くなったのも、親父とお袋の仲が悪くなったのも、銭であり学歴であり、それを煽り立てるこの社会であると、そういう幼児体験がオレの原型になってる
長渕剛
(選手には)この監督について行けば大丈夫、この監督の言う通りにやれば勝てると思わせる事
野村克也
(辞表を出してきた数名の社員に対して言った言葉)糞尿のような仕事と言うが、己は汚なくなって人を綺麗にすることで、これくらい高尚な尊い仕事はない
堤康次郎
私が憂慮しているのは、諸先輩の努力で確立した「ゆるぎなき自信と自負」が「慢心」に転化していないか、これまで当然見えていたものが、当たり前として見えなくなっていないか、また、「安易な習慣化」により努力が適切に評価されなかったり、チャレンジ精神をむしばんでいないか、ということである
豊田喜一郎
自分がただ道具に使はれたに過ぎぬやうな気がして誠に不愉快である
山本五十六
日本はいまだに小国意識から完全に脱却できずにおり、国際的にそのことの対価を払い続けて居る
盛田昭夫
今日文明開化の人々がなくてはならぬと云うようなものは、原始生活をして居るものには何も要らない
鈴木大拙
我々、心理療法家のところへ「心の病」に苦しむ人が訪れて来られる、そこで私が会って心の問題は何かが発見され、解決法が示されるなどということは、まずあり得ない
河合隼雄
肉体的に段々と衰える、下り坂を下ることの中に人間としての成長を見出すという逆説を考えなくては本当の意味での老人の適応ということはあり得ない
(ある程度年齢を重ねてくると)人生の巻き戻しやリセットはできないことが分かっているだけに、尚更、私たちは自分の選択や決意を無理やりにでも肯定し、失敗していない、と自分自身を慰めないといけないような気持ちになってしまう
山田ルイ53世
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