激しい業界の中で、ブランドイメージづくりは並大抵のことではできない。あらゆる機会に、できる限り努力を続けて、顧客の中に、多くの消費者の中に、ソニーファンづくりを努めてきた。広告の面でも、パブリシティ(広報)にも、またさまざまな企画の中にも、ソニーの歩みの中に貫いてきたスペシャリティ(専門性、特殊性)を活かすことに努めた。「専門メーカーとしてのソニー」「世界で最初の製品を作るソニー」「技術のソニー」。かくて、全世界にわたって、ソニー製品はハイクオリティ、ハイプライスの一流品であるというイメージの上に立つことができた
盛田昭夫