出世の夢が破れた時、心の底で出世にあこがれながら「出世なんてくだらない」という人がいる。事業に失敗した時、成功にあこがれながら「あんな汚いことをやって成功したくない」という人がいる。恋人にふられた時、心の底であこがれ求めながら「あんな女と別れられてせいせいした」という人がいる。これらの人は対象喪失から再生へのサイクルを拒否してしまった人である
加藤諦三
企業に勤めると、冷や飯を食わされるときもある。そのときに愚痴をこぼしたり、腐ったりして、仕事をろくにしない人が多い。成功する人とは、この冷や飯を上手に食べた人であるといってよい
川上哲治
だいたい出版社の人は次の作品がほしいから、甘い蜜のような言葉ばかりを注入してくださる。ほめることがないと、句読点の打ち方がうまい(笑)とおっしゃる方もいる。「お前の作品はだめだ」ということをそういう表現で現すわけです
開高健
若くして成功した人は苦労を知らないからのぼせ上がる。自分の価値基準と世間の価値基準がズレていることに気づかない。人生がうまくいっている時ほど自分の立場を冷静に判断して謙虚に行動することです
美輪明宏
選手は、それぞれ長所があるし、いいものを持っている。そんないいところがあるのに、何で自分のよさに気づいてくれないんだろう。何でどんどん状態が悪くなっていくんだろう。つまり、自分を知らないからそうなってしまう。自分を見失うのは、精神的に余裕がないからだ
落合博満
何をしゅんとしているんだ。本当の意味でプロ野球選手と認められる人は、昔ほど多くない。自分で力をつけて、名前を売っていかなければいけない
考えてみると世間の大部分の人は悪くなることを奨励しているように思う。悪くならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。たまに正直な純粋な人を見ると、坊ちゃんだの小僧だのと難癖をつけて軽蔑する
夏目漱石
よく「被災地にも笑いを」なんて言うヤツがいるけれど、今まさに苦しみの渦中にある人を笑いで励まそうなんてのは、戯れ言でしかない。しっかりメシが食えて、安らかに眠れる場所があって、人間は初めて心から笑えるんだ。悲しいけど、目の前に死がチラついてる時には、芸術や演芸なんてのはどうだっていいんだよ
ビートたけし
自分の叶えられなかった夢を子供に押し付ける親が本当に多い。どんなイジメよりも一番きついと思うよ。いじめられてもいじめられてなくても、親は最後の逃げ場所であるべき。脱落者になって欲しくない、なんて親のエゴでしか無い
家入一真
否定面にとらわれる人間にかぎって、失敗の理由を一生懸命数え上げたがる。いったん何かに失敗したら、いくら失敗の理由を並べ立ててもはじまらない。失敗すれば、誰が何と言っても敗者である。この種の人間には、私は声をかけないだろう
盛田昭夫
今の若い子たちは、外に出ないで家にこもってゲームばかりしていると言う。しかも、人と会話をせずに、ゲームの中でしか会話しない人もいるという。それが悪いとも思わないし、否定もしない
ノンスタ(井上裕介)
僕に何かあった場合、ファンの子供たちがプロレスに夢を持てなくなる。プロレスラーを必死にやってきて、最後にそうなってしまうと、プロレスを見る子供の数が少なくなってしまう。プロレスを衰退させるようなことは、絶対にしたくなかった
小橋健太
ベンチャーが育たないのも、国に問題があります。日本でベンチャー企業を興そうとすると担保が必要で、失敗するとその個人に借金が残る。でもアメリカではベンチャー企業で失敗しても、投資家が損をするだけで個人の借金はゼロ。だから日本ではベンチャーがなかなか育たないんです。新しいことが起こらないから、新しい力が沸き上がってこない。日本が弱くなってきたといわれるんですよ
中村修二
よく「芸を盗む」とかいうが、あれは嘘だ。盗む方にもキャリアが必要だ。時間がかかるんだ。教える方に論理力がないから、そういういいかげんなことを言うんだ
立川談志
親が嫌いな人はな、実は今が不幸なんだよ。自分が全力で幸せになると、不思議と産んでくれただけでありがたいと思えるようになるの。親に感謝できないのって幸せになる努力が足りないんだよ
斎藤一人
閲覧履歴
なし