中村修二の名言集
私が青色発光ダイオードを成功させることができたのは、この人間の証である「手でモノをつくる」という意識を忘れなかったからだ
中村修二
自分がやりたいこと、自分が目指すものがあれば、たとえそれが将来的にあまり光が当たりそうではなくとも、思い切って進むべきだ
我が子はどんな一芸を極めるべきなのか。それは、子どもが好きなこと、得意なこと です。そしてそれを見つけ出すのは、親の観察眼というわけです
「うちの子には得意なものなんてないんじゃないか」という心配は無用です。どんな子どもにも、開花するのを待っている才能の芽があります。た だ、その芽は人それぞれで、ウルトラクイズ王選手権のような日本の入試を勝ち抜くのには役に立たない才能もあるでしょう。しかしそれは、その芽を摘む理由にはならない
受験競争をリタイアすれば、やりたいことに取り組む時間が十分にとれるからです。極論になりますが、好きな道で成功したかったら、今の日本の学校からは早く落ちこぼれた方がいいくらいです
個性なくして、その人はないに等しい
日本のエンジニアのみなさんには、本当に好きなことをだけをやって欲しい。私自身、青色LEDを発明できたのは、考えることが好きだったからです。だからこそ、時間のある限りどん底まで突き詰めて考え尽くしたんです。その結果、ブレークスルーできた。つまり本当に好きなことであれば、どんな苦労もいとわないはずです
仕事は「メシを食っていくため」。自分の好きなこと、趣味に合うことでメシが食っていければ、それは人生の成功者ですね
ベンチャーが育たないのも、国に問題があります。日本でベンチャー企業を興そうとすると担保が必要で、失敗するとその個人に借金が残る。でもアメリカではベンチャー企業で失敗しても、投資家が損をするだけで個人の借金はゼロ。だから日本ではベンチャーがなかなか育たないんです。新しいことが起こらないから、新しい力が沸き上がってこない。日本が弱くなってきたといわれるんですよ
私が開発した青色LEDを信号に採用していないのは、日本ぐらいですよ。欧米はもちろん、中国や韓国までも採用しているのに……。青色LEDを使えば、恒久的に信号機の交換が不必要になる。そうなると、困るわけです。今まで信号機の交換を仕事としていた人は、その仕事がなくなるから。このような会社に官僚や政治家たちが深く関わっている
省エネの技術で人類に貢献したい。その気持ちもあって、青色LEDと青紫半導体レーザの発光効率を上げ、消費電力を減少させようとしています。地球温暖化やエネルギー問題を解決できるのは技術者や研究者だけです。ぜひ、日本のエンジニアにも協力してほしいと思っています
何と言われようと、自分がやれると思ったのならやれると信じて進むことだ。あくまでも "目標で自分を動かせ" なのだ
地球温暖化が進んで、100年後に地球はあっても、人類は存在していないんじゃないかな。技術進化を予測するより、二酸化炭素削減と代替エネルギーの問題を解決するのが先だと思います
むしろ、効率が悪く、時間がかかった方が成功しやすいともいえる。失敗して その原因を一つ一つ追求していけば、時間がかかるのは当たり前だ
徹底して考え抜いた末に生まれる「独創性」と最後までやりぬく「粘り」を持つこと。この両輪なくして、大きな夢を実現させることはできない
シリコンバレーのあるカリフォルニアに住んでいるせいか、周囲には常に新しいアイデアを出そうとする人ばかりです。技術の停滞など全く感じません
日本は食事がおいしく、人は親切で、まだまだ安全な国です。ですから、旅行先として、あるいはリタイア後に住む場所としては最高なのですが、仕事をする気は全くないです
苦労しこれなら大丈夫だと考えてやった実験が、何の役にも立たなかった時には、本当に心底がっかりする。自分の人生はこんな無駄な事の繰り返しで終わってしまうのかと、先行きに絶望してしまう。けれどもここで撤退していては、文字どおり何もできずに人生を終わってしまうのだ
自分の身を守るためにも、会社を頼り、安定を求めてはならない
アメリカと中国は異なる国ですが、似ているところもあります。それは「自分が正しいと思ったらルールも破る」という点です。自分が正義だと思っているから信念がある。邪魔をされたら裁判に訴えるなどしてでも我を通す。日本と日本人にはそれがないですね
誰もが大手企業に入りたがって、優秀な人もそうでない人も「永遠のサラリーマン」をやっている。 理由のひとつは、日本が「一芸に秀でた人」を認めないからでしょう。唯一の例外がプロスポーツで、イチローや松坂大輔は「すごい」と評価されるけど、優秀なエンジニアは認めてくれない
ほら、男の楽しみは「飲む、打つ、買う」というでしょう。私は酒は飲まないけれど、仕事がギャンブルだと思っています。だから面白い
人間、自分を磨き続けなければ、アホになってしまいます
人のマネではない自分の流儀を徹底して貫くことが、何かを完成させるには是非とも必要なことなのです
自己流を貫くことが、自分にとっての唯一の道であり、それが成功へ至る道だということを知っておくこと
自分を信じて突き進む勇気さえあれば、成功は現実のものとなる。大きな成功はつい目と鼻の先に転がっているのだ。それを掴むも掴まないも、ひとえに貴方自身の目的への執念と発想の転換にかかっている
ゆがんだ価値観を崩せれば仕事を自分に取り戻せる。自信も取り戻せるんです
むりやり化学記号を覚えさせられたら、誰でも化学が嫌いになりますよ。サイエンスは覚えることではないのです
(日米の違いについて述べた言葉)日本では、一番大事なことを教えていないと思います。向こうではまず、どうやって自立して、金もうけするかを考える。金がないと生活できないでしょう。でも日本では、教育現場に金の話しを持ってくるのは絶対にダメ。つまり一番大事なことを教えていない
週に1回講義する代わりに給料を出すが、あとは勝手に何でもせいというのがアメリカの大学です。研究がしたかったら、自分で金を集めてきて、学生を雇って研究しなさい、です。スペースも、金を持ってこないとくれません
「ロボット大量養成教育」と私は言っているのですが、日本では5教科なら5教科、全員が同じことをさせられる。サイエンスに限らず、これでは美術や音楽が好きな子は育たない
基本的に、外国の人はサイエンスが好きで、日本人はサイエンスが嫌いなのかもしれませんね
日本の研究者はサラリーマンで、良い研究をしてもボーナスが増えるだけ