傷ましいかな。君たち儒者は、口では文王とか湯王とか聖人のことを説きながら、行いは犬や豚に例えるのかな。傷ましいかな
墨子
ダイヤモンドの行商人がやってきて、このダイヤモンドは永遠の輝きをどうのこうの言うとるけど、せいぜ い百年しか生きられん人間に、永遠の輝きを売りつけてどうするんじゃ。俺らがほしいのは今だけです
甲本ヒロト
恋人でも、御亭主や奥さんでもいいわ。ほんとうに、この人は、どんな顔をしているんだろ、どんなことを考えているんだろうかって、まじまじと見たことありますか?ないでしょう
岡本敏子
釣りはままならないものである。むろん、だからこそ、男は今日もまた竿を肩に、家を出て河へ、海へと向かうのだけれど、男にとって人生そのまま、遊びもまた……
開高健
およそ世の中に、歴史というものほどむずかしいことはない。元来、人間の知恵は未来のことまで見通すことができないから、過去のことを書いた歴史というものに鑑みて将来をも推測しようというのだが、しかるところ、この肝心の歴史が容易に信用せられないとは、実に困った次第ではないか。見なさい。幕府が倒れてからわずか30年しかたたないのに、この幕末の歴史をすら完全に伝える者が一人もいないではないか
勝海舟
そやつが後先のことを考えてみているうちに、二・三百年も前に、ちょうど自分の意見と同じ意見を持っていた人を見出すのだ。そこでそやつが驚いて、なるほど偉い人間がいたな。二・三百年も前に、いま自 分が抱いている意見と同じ意見を抱いていたな、これは感心な人物だと騒ぎ出すようになって、それで世に知れてくるのだよ。知己を千載の下に待つというのはこの事
世に処するには、どんな難事に出会っても臆病ではいけない。「さあ、なにほどでも来い。おれの身体がねじれるならばねじってみろ」という料簡で事をさばいてゆくときは、難時が到来すればするほどおもしろ味がついてきて、物事は造作もなく落着してしまうものだ
離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、一緒にいさえすれば、たとい敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう
夏目漱石
面白いものだけをやっていく。レベルを上げていこうと。だけどあまり突拍子もないことをやりすぎて、みんなが追いつけなくなると困るから、こう、様子みながらとかね
木梨憲武
その、「バッカだなー、あいつら!」っていうのがないと、オレは楽しくないの。それがいつも欲しいの
石橋貴明
もしほんとうに自由を与えられたりしたら、たいていの人間は困り果ててしまうよ。覚えておくといい
村上春樹
船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりゃしないか 、それとも、この船が沈没しやしないかと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さは何もなかろうじゃないか。人生もまたしかりだよ
中村天風
船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりゃしないかしらん、それとも、この船が沈没しやしないかしらんと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さは何もなかろうじゃないか。人生もまたしかりだよ
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ
山本五十六
あたしはねえ、もう国籍も、それからその男の職業であるとか、年収であるとか、もうそんなの何にも気にしないの。ただもうちんこがかたいかどうかなのよ
岩井志麻子
閲覧履歴
なし