21世紀の最大の不安定化要因は人口の構造変化である。ただし、先進国における最大の問題は高齢化ではない。少子化のほうである
ピータードラッカー
今回は損得抜きでカネを使おう。たしかに原材料費や燃料費は上がっているが、統計によると、サラリーマンの収入はここ何年も下がり続けている。別に「値下げしてほしい」と言われているわけじゃないが、数字を見れば明白だ。お客さんは値上げではなく、値下げを望んでいる。だったら、こういうときこそ恩返しをするべきだ。うちが赤字になってもいいじゃないか
似鳥昭雄
時間の中に絶対的なタイムコードのようなものがあるような気がする。それとのシンクが外れた途端、美は消滅し摩擦が起きる。厄介なのは社会的進歩と呼ばれるものはこのタイムコードから独立しようとする焦りと傲慢さであり、絶え間ない摩擦を生み出し続けている
紀里谷和明
日本では「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、異端を排除しようとする風潮がとても強い。しかし、そこからはイノベーションは生まれない。事実ガラパゴスと呼ばれる状況が出来上がり、経済は衰退の一途を辿り、人々の暮らしは苦しくなっている
デフレというのは、失敗を恐れ何もしない人や企業が得をする環境を作ってきた。つまりコストカットする人が出世してきた。そのなかで同質性を好むようになり、社外取締役を始め、流動性のある人事が避けられてきた。欧米の企業などはトップの異動も激しくなる一方、日本人のマインドはこの15年間で弱くなり、企業経営者のレベルも落ちてしまった
新浪剛史
ベンチャー企業の活動を促すには規制緩和が必要になります。規制緩和は新しい雇用を創るためならどんどんしなければならない。それが決まることで「この分野には間違いなく投資が起きる」という確信が生まれます。そうして初めて成熟産業から成長産業へと社会資本が動き、経済のダイナミズムが生まれ、本当の意味で賃金が上がるのではないでしょうか
安全保障の問題で非常に大事な問題は、先進国の間の軍事兵器に対するサイバー戦争。ハッカー戦争。これによって兵器が一部動かなくなる。それは宇宙にまで及んでくる。先進国の間では、そういう面に焦点が移行するだろう
中曽根康弘
私が言う首相公選制の一番の急所は、国民と首相が直結して両方が責任を直接分かち合うシステムであることです。ところが、今の議院内閣制は直結性がなくて、中2階段階。国会があって、談合とか取引で首相が決まっているから国民が意識しない首相が出てきたり、あるいは国民意思が中断される。そういうことが何回もあり、そこに腐敗も起きた
いま世界の金融市場では「円」しか買うものがないと言われている。これまでのアベノミクスの潜在的な副作用に世界経済要因で一気に火がついたかたちである。海外が原因どころか、もとも膨大にあったアベノミクスのリスクが増幅され顕現化しただけである。言い訳・責任逃れは到底許されるものではない
小沢一郎
今回の経済不況は人類の生活に必要なる物資の欠乏に基くものでないことは明かであつて、むしろ供給過剰のため物価が暴落し生産設備は大部分休止するといふところにあつた。換言すれば生産と消費との間に均衡を失したところにその原因があつたのである。ゆゑにその対策としては両者の均衡を得せしむることで、これは適正量の通貨供給に俟(ま)つ外はなかつたのである。先づ低金利政策をとることがその基礎的工作であつたのである
高橋是清
今日求められているのは単純さだ。これが実現すれば、情報テクノロジーを所有し、活用するのにかかる総コストは劇的に下がる。問題は、どの単純化戦略がベストかということだ
ビルゲイツ
(家憲)事業に役人の古手を連れて来ることは最もよくない。役人気質で事業は成り立たない。〜 中略 〜 役人気質は日々生死の境を行く真剣な事業家のなす処ではない
堤康次郎
日本の産業は今、これまでの一国経済から世界経済へと移行しつつあり、日本の企業はそのために体質改善を好むと好まざるとに関わらずしなければならない。紙 しかり、自動車しかり、金融またしかり。今その口を鉄(製鉄業)が切ろうとしているのである
永野重雄
(株式上場の成功や莫大な資産について)株価が上がる。すると人々の期待も高まる。私は将来のことを考えすぎ、抱えている心配事も多すぎる
ジャック・マー
問題は危機へと発展する。そして手遅れにならないうちに危機に気付かないと、それは破局を招くかもしれない。危機や破局は一夜にして生ずるものではない。それは問題が長い間隠蔽され、症状が悪化するままに放置されてきた結果である
ハロルド・ジェニーン
近年、ビジネスエグゼクティブの間に、仕事をないがしろにする傾向がますます強くなってきた。それらはエゴの発散競争と化している。法外な量の時間を外部での活動に注ぎ込んでいる。彼らがとるべき一番の責任は自分の報酬を支払っている会社に対するものだという現実が見えなくなっている
企業家精神は大企業の哲学とは相反するものだ。企業家とは、革新的な、独立独歩の、そして大きな報酬のために常識的な限界以上のリスクを進んで冒す人々である。安定した大企業は比較的小さな結果のため、漸進的な、比較的小さなリスクを冒すことしか許されない。大企業を経営する人々のおおかたは、失敗を犯さないように心がける。彼らの仕事の評価はそれにかかっている
日本の判断では、売上高の大きいのが偉いが、アメリカでは利益の大きいのが尊重される。いくら仕事の間口を広げ、それによって売上を伸ばしても、利益が増えなければ経営者の評価は上がらない。一株あたり利益(EPS)が最大の注目点だ
盛田昭夫
不満は不安の表れである。不満が国中に広がることは、少しも悪いことではない。むしろそこには希望の光がある。現状に甘んじている限り、人はそこから抜け出そうとしないものだから
ガンジー
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