(家憲)事業に役人の古手を連れて来ることは最もよくない。役人気質で事業は成り立たない。〜 中略 〜 役人気質は日々生死の境を行く真剣な事業家のなす処ではない
堤康次郎
一人の女がこれだけ心の底から尊敬し、慕い、全存在を賭けているということは、男を力づけないはずはない。私は秘書として有能でもなく、芸術家でもなく、いい女でもなかったが、あらゆる瞬間に自分のありったけのものを注いだということは胸を張って言える。出し惜しみはしなかった
岡本敏子
いまの世の中は、実にこの誠というものが欠けている。政治とか経済と言って騒いでいる連中も、真に国家を憂うるの誠から出たものは少ない。多くは私の利益や、名誉を求めるためだ。世間の者は「勝の老いぼれめが」と言って嘲るかしらないが、実際俺は国家の前途を憂うるよ
勝海舟
金だけが人生ではない。が、金が無い人生もまた人生とは言えない。十分な金が無ければ、人生の可能性のうち半分は締め出されてしまう
サマセット・モーム
小売りのプロからすれば、素人が何アホなこと言っているんだとなりますが、素人だからできる発想もあります。小売りの流儀を守っていては「二番手」という枠から一歩も外に出られません。既存のルールでは、トップには戦いを挑めません
新浪剛史
私は常からこう考えています。第一に貴方がたは自分の個性が発展できるような場所に尻を落ち付けべく、自分のぴたりと合った仕事を発見するまで邁進しなければ一生の不幸であると
夏目漱石
有望な仕事があるが資本がなくて困るという人がいる。だがこれは愚痴でしかない。その仕事が真に有望で、かつその人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない。愚痴をこぼすような人は、よしんば資本があっても大いに為す人物ではない
渋沢栄一
人を選ぶ時、家族を大切にしている人は間違いない。仁者に敵なし。私は人を使う時には、知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している
私が事業家にいいたいのは、ここだ。宇宙の心理に背いた、自分本位の欲望でもってしようとしたことは、そう滅多に成功するものではない。事業に成功するのは、自分が欲望から離れて何かを考えたときに、また、その考えたことを実行するときに成功するのだ。同じ事業家でも、欲の固まりでやる者と、「この仕事で、世の中の人のために、本当に役立つものを提供しよう」という気持ちでやるのでは、その結果が全然違うのである
中村天風
入社して9年目、私は本店の貸付課長になった。ときに35歳。その間、仕事の関係から酒を飲む機会も多くなったが、酒の席で見た人間は調査に頼らなくとも「これは優良貸しになるかどうか」すぐにわかるようになった。だいたい我々から金を借りながら、自分のめかけ、てかけの芸者をそばに置いて、二次会、三次会をやるような人間にロクな奴はいない
小川栄一
子供達は経営者にはしないよ。うちの息子二人は、能力も性格も見識も今の執行役員と同等ぐらいのものは持っている。でも飛び抜けてはよくない。だったら実際の経営をするよりも経営者を任命したり、オーナーとして振る舞う方が普通だと思うし、全社にとってはそっちの方が絶対いいと思う
柳井正
今の若い人はバブル崩壊後の世界しか知りません。親の給料がどんどん下がる環境で育てば、安定を求めるようになるのかもしれない。けれども、それが起業家精神や事業欲、自分で生活して家庭を営むんだという人間として本来あるべき欲を阻害してしまった
経営者たるものは、敵を良く知らなければならない。そのためには、自分の商売の一番武器になる専門知識を持っていなければならない。それがあってこそ、自分の事業の先を見通すことも可能なのである。ところが、いままで日本では、ただ人をうまくまとめる人がトップになるといった傾向が強かった。これからの経営者は、事務屋であっても技術的知識も兼ね備え、技術屋であれば経理の知識もあるという、両刀使いでなければ務まらないであろう
盛田昭夫
平凡で実直な人間などいくらでもいる。しかし、事に臨んで大事を断ずる人物は容易に求めがたい。人のわずかな欠陥をあげつらうようでは、大才の士は、もとめることが出来ない
吉田松陰
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