取材で得た事実を羅列しただけでは小説にはなりません。テーマをどう構成し、人間ドラマを形作って行くか、考えに考え抜き、ディテールにもこだわります。そうしてこそ作品に厚みが出て、真実というものが表現できるのではないでしょうか
山崎豊子
予算の大小や映画、テレビに関係なく、常にどの作品でも、悩み苦しんで最終的な部分に到達しようとやっています。予算や条件に差があっても、行けるところまで突き詰めるという姿勢は絶対に変わらないですね
堤幸彦
僕は以心伝心などというのは信じません。いろいろなことを言葉にして、問題があればこまめに解決していく
伊丹十三
この世界は残虐性と無関心に満ちていると思います。でもみんなどうにかしたいと思っている。その答えは案外シンプルなんじゃないかなと思います
紀里谷和明
何でも初めから無理と思ったら、結果もそのようになります。無理でも目的を立てて、どうしたら完遂できるか、焦点を絞っていくことが大切です
広岡浅子
僕は将来もずっと映画監督をやっていたいし、作家という言葉があまり好きではないのです。映画は自分ひとりでやっているんじゃなくて、人と人の力を得て、何か表現しているわけですよね。人の力を最大限に生かして、それをどういう塩梅でさじ加減をやれるかというのが監督なわけで
行定勲
僕の場合は、キャスティングをプロデューサーに任せておけば、描き方はこちらに任せてもらえる。僕は俳優に上手い下手はないと思っているんです。その人の持っているものをいかに十二分に引き出せるか
過去に、辞書機能を付けたパンフレットを刷るとか、解説を電光掲示板に流した時期もありました。しかし「想像力を働かせるもの=不親切」と捉えるいまの時代の風潮には首を傾げます。不親切ではなく、自分の好きなように観て、想像して構わない面白さが狂言にはあるのですから
野村萬斎
日本人に日本をもっと知ってもらいたいと思っています。知らないことは、過度のうぬぼれや卑下を生みます。世界を目指すには、まず日本を、そして己れを知ることではないでしょうか
いまの世の中には、社会が面白くないといって現実から目を背けている若者が多いようです。しかし、たとえどんなことがあっても、一度、極限まで突き詰めてみるべきだと思います。そうして自分をギリギリにまで追い込むことで、冷静な判断力と、常に平常心を保つ精神力を養うことができます
安藤忠雄
今までの人生で恋愛経験はあるけれど、本当の愛だったとは思わない。たぶんあと5年以内にはハッキリしたことが言えるでしょう。恋愛の秘訣は、愛を探し求めないことだと思う。子供も欲しいし、テニス以外のことで幸せになってみたい
シャラポワ
コンピュータや報告書や調査や分析が我々に提供してくれるものはただの情報でしかない。そしてそれはおおむね事実に即した情報ではあるが、中には誤った情報も混ざっている。決定を下さなくてはならないときになると、私は一人か二人、あるいは数人に「君はどう思う?」と尋ねた
ハロルド・ジェニーン
仮にゴール到達まで1時間かかる道があって、みんながその道を利用しているとしましょう。そういうとき、僕は「10分でゴールに到達できる道はないか」と探すタイプです。それで、「途中に大きな障害があるが10分でいける」という道が見つかれば、今度はその障害を取り除くことを考えるのです
清宮克幸
若い人、とくにそれなりの責任を負うようになった30代の人の中には、失敗をしたくないと考える人も多いかもしれません。しかし、どれだけ慎重になろうが、人に聞こうが、データを調べようが、残念ながら人は必ず失敗します。でも、そう考えたとき大事なことは決めるということ、それも「瞬時に決める」ということではないかと思います
秋元康
私は文字通り四六時中、小説のことだけを考えています。大きな構想のもとに、出来る限りの取材をし、事実を掘り下げる
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