富者を羨んでこれを嫉視するのは自分の努力の足りぬ薄志弱行の輩のやることだ。幸福は自らの力で進んでこれを勝ち取るのみだ
渋沢栄一
事を成し遂げる者は愚直でなけれ ばならぬ。才走ってはうまくいかない
勝海舟
国や都が互いに攻め合わず、家が互いに乱し合わないことは天下の害であろうか、利であろうか。言うまでもなく天下の利である
墨子
有望な仕事があるが資本がなくて困るという人がいる。だがこれは愚痴でしかない。その仕事が真に有望で、かつその人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない。愚痴をこぼすような人は、よしんば資本があっても大いに為す人物ではない
今後は漸次働く者が働き易き時代に移ることとせねばなりません。それには人々の働きを尊重せねばなりません。これ経済発展の第一条件であります。しかしながら、折角のその働きを浪費せざること、即ち無駄を省くと云ふ事も亦国民の十分注意を払はねばならぬ点であると思ひます
高橋是清
不平を起こすぐらいならサラリーマンたる己れを廃業して独立するがよい。独立してやれば成敗いずれにせよ何事も自分の力量一杯であるから不平も起こらぬだろう。けれども、この独立ができないならば不平は言わないことだ
高橋是 清
平々凡々と人の下にいるのは、死ぬこととさえ同じ。これは私の性格である
岩崎弥太郎
万人の福利を願うことが自らの福利につながる。自分や自分の所属する小社会のみの福利を願う人は利己的であって、そうすることは、けっしてその人のためにはならない
ガンジー
少し眼見え候者は、我が長(た)けを知り、非を知りたると思ふゆゑ、猶(なほ)々自慢になるものなり。実に我が長け、我が非を知る事成り難きものの由。海音(かいおん)和尚御咄(おんはなし)なり
山本常朝
叩けよ心の扉。大いなる不平に発憤せよ ー 成功のチャンスは文明の進歩とともにますます増えているのに、多くの人はこれを見逃して何もせず、何も考えないでいる。まず、叩けよ心の扉である。大いなる不平に発憤してはじめて無限の道を夢みることができるのだ
小川栄一
みだりに外国の盛大を羨んで、利害損得を論じ、家屋の構造から玩具にいたるまで、いちいち外国の真似をして、贅沢の風潮を生じさせ、財産を浪費すれば、国力は疲弊してしまう。それのみならず、人の心も軽薄に流れ、結局は日本そのものが滅んでしまうだろう
西郷隆盛
いつも好奇心をもつということが大事だ。私はいつも、目に入ったもので知らないものは、あれはなんだ、これはなんだと若い者に聞いておる
盛田昭夫
昔、孔子が衣食足りて礼節を知るといったように、衣食住が充分でないと、その方面の要求を満たすに忙しくて、礼儀というようなことは行われぬ。礼儀ということは即ち文化ということである
鈴木大拙
人の心は上の命令に従わず、上の好みに従うものである。今上の地位にある者はこの事をよく考え、安易な方へ流れる欲を絶ち、戦場に身を置いているような気持ちで自ら実践するならば、命令をしなくても自ら従う
吉田松陰
平凡で実直な人間などいくらでもいる。しかし、事に臨んで大事を断ずる人物は容易に求めがたい。人のわずかな欠陥をあ げつらうようでは、大才の士は、もとめることが出来ない
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