教授の名言集
幸福のために頑張っても幸福は逃げ、目の前の一人の人のために一生懸命になると幸福が訪れる。それが幸福の面白さなんですね
河合隼雄
ノイローゼの人の苦しみというのは慣れないとなかなか分かりません
人間は何か良いことをするとき、少しは無理をしたり、努力したりしなくてはならぬものである
人間には内側を見る方が好きな人と外を見る方が好きな人がいる
人間関係というのは、自分だけがどうにもならない所に面白みがある
自分が意識化できる事は言語化できます。私たちはそれを言語化しながら記憶し、統合し、その体験によって、お互いに人と付き合っている
心理療法家にとって何より大切なのはクライアントの考えや感情であって、クライアントの個性を生かすこと
相手に欠点がないように思われ、何もかもうまくゆくのだったら、その人とつき合うことは当然であり、利己的に言っても価値のあること
(自分の心に)傷のある人は他人の傷の痛みがよく分かりますが、そのような分かり方は治癒には繋がりません
成功と言っても、所詮は世俗的な意味での成功であって、それがその人にとって本当に幸せか、その人の生き甲斐に通じるかは別の問題
深層心理学の知識を身につけると、他人の心が分かったような気になる人がいる
心理療法というのは自分の知識や技術を適用して、必ず成功する仕事ではない
ゆっくりと寄り道をすればいい。道草の途中には、きっと小さな幸せが落ちています
人生は決して一本道ではない
自分の持っている器量とか決断力をもっと信じなきゃ、信じて開発しなきゃ
個人の意思を通そうとすると孤独になりますから、自我が確立していない人、つまりそれに耐えられない人は、しがらみの中で融合して暮らすより仕方ない
人間は短期間だけ親切になることは容易である
嘘は常備薬、真実は劇薬
独立と依存とは反対のことではなく、むしろ共存するものだ
自我と自己。自我は変革可能だけれども自己は無限の可能性みたいなものだ
人は傷つくことで成長していく。先生の役割は傷をつける役割だ
物語らなければ生きていけない
クライアントが一番いいたいのは「何も生まれてこなくても良かったんじゃないか」ということ、それが一番大きな問題
昔は母親が子供に「よい子」であるように願っていても、子どもの方は母親の管理を離れて勝手に行動できる余裕があった。熱心さはうまく緩和され、適当な度合いになっていたのである
自立しているものこそお互いに接触し頼るべき時は頼って生きているが十分に自立していない人間は、他人に頼ったり、交際したりするのを怖がる
己を賭けることもなく、責任を取る気も無く、100%正しいことを言うだけで人の役に立とうとするのは虫がよ過ぎる
100%正しい忠告は、まず役に立たないが、ある時、ある人に役だった忠告が、100%正しいとは言い難いことも、もちろんである
ゆっくり話を聞いてくれる人が目の前にいると「本人が自分で答えを見つける」ということが起こります
日本人の自我は、欧米人とは異なり、常に他者との相互関係の中に存在し、他者を離れた個として確立していない
外向的な人は、内面コンプレックスをもっているし、内向的な人は外向コンプレックスを有しているが、このような人達が恋愛や夫婦として結ばれることはよくあることである
物で溢れた豊かな国は、(食べ物の確保の)その上を行かなくては幸せにはなれません。心を遣って自分なりの幸せを探さなくてはならない
おのおのの人が自分の心の内部にあるコンプレックスを開発してゆく代わりに、それを補う人と結びつくことによって、手っ取り早く相補性を獲得する
人づきあいを大切にするというと、すぐに「自分を殺して」とまで考えがちになる。しかし、そんなに自分を殺しても、人間はそれほど簡単に死ぬものではない
(難しいクライアントは)母性役割と父性役割の両方をセラピストに要求するわけ
会社という道。家庭という道。それぞれが別の道であることをもっと意識することです
人生には終着駅などありませんよ。それに、もしその道が行き止まりだったらどうしますか
世界の国々を見ても、貧しい国は活気があって当たり前です。食べものを確保するのに必死ですから、自ずと活気が生まれてくる
ボランティアの人たちは、よほど謙虚な気持ちをもっていないと、思いがけない害を他人に与えることになると自戒していただきたい
現代の文明は、単純に「進歩」を目指しすぎるあまり、老人に対しても「いつまでも若い」というまやかしをして、問題の本質をごまかそうとしています