人情としては誰でも他人より多く(お金を)蓄積したいと苦心するのが普通であるが、この多いということには際限がない。極端に考えて、もし一国の財産をことごとく一人の所有物としたら、どういう結果をきたすであろう。これこそ国家の最大不祥事ではあるまいか
渋沢栄一
食べたら出す。これが自然の摂理。だから大きな財を成した人は、その摂理に従って、お金の排泄行為をする。それが世にいう慈善や寄付にあたるんじゃないのかな
志村けん
一人の女がこれだけ心の底から尊敬し、慕い、全存在を賭けているということは、男を力づけないはずはない。私は秘書として有能でもなく、 芸術家でもなく、いい女でもなかったが、あらゆる瞬間に自分のありったけのものを注いだということは胸を張って言える。出し惜しみはしなかった
岡本敏子
われら儒者が主体を涵養する場合、けっして主客関係と遊離したりしないで、ひたすら天然自然の法則にまかせること、それこそが努力することになるのである。仏者は、むしろ、主客関係をすっかり絶縁しようとし、主体を真に存在するものではないとみなすから、だんだんと虚無寂滅の世界に埋没してしまい、世俗社会とはつゆほどの交渉も持たないようになってしまう。だから仏者は天下を統治することができないのだよ
王陽明
頂点に立つ有能な人物と、より才能に恵まれていながら能力を発揮できない人物とは、どこが違うのだろう。成功の要素にはタイミングとチャンスがある。しかし、本当は自分でチャンスを作り出し、他の人たちに見えない大きなチャンスが見えた時には、いつでも飛びつけるよう準備をしておくべきなのだ
ハワードシュルツ
金だけが人生ではない。が、金が無い人生もまた人生とは言えない。十分な金が無ければ、人生の可能性のうち半分は締め出されてしまう
サマセット・モーム
すべて人生は心に描いた通りになる。どのような厳しい状況に置かれようと、否定的なことを心に浮かべるべきではない。まじめに前向きに努力していけば決して悪いことがあろうはずがないと確信して、常に堂々と明るく進まなければならない
稲盛和夫
私は常からこう考えています。第一に貴方がたは自分の個性が発展できるような場所に尻を落ち付けべく、自分のぴたりと合った仕事を発見するまで邁進しなければ一生の不幸であると
夏目漱石
有望な仕事があるが資本がなくて困るという人がいる。だがこれは愚痴でしかない。その仕事が真に有望で、かつその人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない。愚痴をこぼすような人は、よしんば資本があっても大いに為す人物ではない
何か仕事がなければ、到底独立してゆくことのできない者は、仕事を本位とするより仕方がないではないか。そして仕事を本位とする以上は、その仕事の性質がどんなであろうとも、ただ一心になってそれを大切に努むるばかりである。こうすればどこにも不平の起るべき要因がない
高橋是清
孤独好きな性格を守るのに、誰にも迷惑をかけてないはずだという論理は逃げである。孤独は闘い取るものだ。闘い取られていない孤独は、いつか人の心を蝕む
村上春樹
私が事業家にいいたいのは、ここだ。宇宙の心理に背いた、自分本位の欲望でもってしようとしたことは、そう滅多に成功するものではない。事業に成功するのは、自分が欲望から離れて何かを考えたときに、また、その考えたことを実行するときに成功するのだ。同じ事業家でも、欲の固まりでやる者と、「この仕事で、世の中の人のために、本当に役立つものを提供しよう」という気持ちでやるのでは、その結果が全然違うのである
中村天風
ほとんどの会社は人間の感情を考えていないで、ビジネスをしている。だから本来得られるべき売上や効率が得られないのです。そのカギとは、エモーション。感情です
神田昌典
人間は理論的に判断するから、理屈が通れば、購入する。そう営業マンは信じている。しかし、残念ながら、人間は理屈では買わない。感情で買う。そして、そのあとに理屈で正当化する
一番素晴らしい人間というものは、父のような冷静さと 母のような愛を持たなければならぬ。このふたつが混然として集まってできたものが完全な子供だと思う。キリスト主義だけでもいかん、科学だけでもいかん、愛情だけでも駄目だ。このふたつを持つ人間に私はなりたい
小川栄一
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