学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや
孔子
人心の理といふものは、古今同じだからナ。たゞその趣が違つて見えるだけだもの
勝海舟
天地の間に、己一人生きてあると思ふべし。天を師とし、神明を友とすれば外人に頼る心なし
中江藤樹
学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し
南部陽一郎
酒に酔ひたる時一向に理屈を言ふべからず。酔いたるときは早く寝たるがよきなり
山本常朝
大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり
今の世を、百年も以前のよき 風になしたく候ても成らざる事なり。されば、その時代々々にて、よき様にするが肝要なり
只今の一念より外はこれなく候。一念々々と重ねて一生なり
兼好・西行などは、腰ぬけ、すくたれ者なり。武士業(わざ)がならぬ故、抜け風をこしらへたるものなり
徳ある人は、胸中にゆるりとしたる所がありて、物毎いそがしきことなし。小人は、静かなる所なく当り合ひ候て、がたつき廻り候なり
若き内に立身して御用に立つは、のうぢなきものなり。発明の生れつきにても、器量熟せず、人も請け取らぬなり。五十ばかりより、そろそろ仕上げたるがよきなり。その内は諸人の目に立身遅きと思ふ程なるが、のうぢあるなり
芸は身を助くると云ふは、他方の侍の事なり。御当家の侍は、芸は身を亡ぼすなり。何にても一芸これある者は芸者なり、侍にあらず
兵法は人をきるとばかりおもふは、ひがごと也。人をきるにはあらず、悪をころす也
柳生宗矩
無刀とて、必ずしも人の刀をとらずして敵わぬという儀にあらず。また刀を取りて見せて、これを名誉にせんにてもなし。わが刀なき時、人に斬られじとの無刀なり
いたずらに身を衛(まも)ることを知る者、いずくんぞよく国(やす)を安んぜんや
吉田松陰
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