君はじっさいにそいつをくぐり抜けることになる。そのはげしい砂嵐を。形而上的で象徴的な砂嵐を。でも形而上的であり象徴的でありながら、同時にそいつは千の剃刀のようにするどく生身を切り裂くんだ。何人もの人たちがそこで血を流し、君自身もまた血を流すだろう
村上春樹
不肖・宮嶋、無宗教である。死んだら人間も物体になるだけだ。電源を切ったカーナビと同じである。目に見えないものなど信じない。これは医者と同じくらい死者を見てきた私の実感 である。私の死後に残るものは、無数のフィルムと何冊かの書籍。それもやがては色あせ、紙はボロボロになり、私を知る友人たちが世を去れば、私のことなどきれいに忘れ去られてゆくであろう
宮嶋茂樹
大きな人物というものは、そんなに早く現れるものではないよ。通例は百年の後だ。いま一層大きい人物になると、200年か300年の後だ。それも現れると言ったところで、いまのように自叙伝の力や、なにかによって現れるのではない。二・三百年も経つと、ちょうどそのくらい大きな人物が再び出るのだ
勝海舟
世に処するには、どんな難事に出 会っても臆病ではいけない。「さあ、なにほどでも来い。おれの身体がねじれるならばねじってみろ」という料簡で事をさばいてゆくときは、難時が到来すればするほどおもしろ味がついてきて、物事は造作もなく落着してしまうものだ
怒りは常に最高のエネルギーだ。怒りをうまく、上手に使え。怒りは素晴らしい卓越したツールだ。人の心を解放する。憎悪はエネルギーではない。憎悪は、閉ざされたドアのようなもので、自滅的になるのは、酷く、物凄く、自己破壊的な行為だ
ジョン・ライドン
上手は言えない。上手を言っておけばこの世界簡 単に渡れるんでしょうが、それは私の主義主張に反することです。この先何を言われようが、自分の仕事は野球だけ。もう野球しか考えてません。これが仕事だと
落合博満
まず、自分をとりまく環境を変える。居場所を変える。簡単なことだ。心の痛みをしょい込むより、肉体の痛みを毎日実感しながら、昨日よりも強い精神を宿らせろ
長渕剛
わたしの絵を気に入ってくださる方は、「創造力が発揮できて楽しいでしょう?」と言うけれど、それは見当違いよ。わたしは売るために絵を描いているの。生活のため、食べて行くため、そしてもっと球根を買うためにね
ターシャ・テューダー
その砂嵐が終わったとき、どうやってそいつをくぐり抜けて生きのびることができたのか、君にはよく理解できないはずだ。いやほんとうにそいつが去ってしまったのかどうかも確かじゃないはずだ。でもひとつだけはっきりしていることがある。その嵐から出てきた君は、そこに足を踏みいれたときの君じゃないっていうことだ。そう、それが砂嵐というものの意味なんだ
どれだけ力をこめて弓を引き絞り、矢を射っても、的がなければ面白いことなんて、何もあるはずがない。それは、誰でもそうなのだ。仕事がつまらないと思うなら、そこに的を置こう。そして、その的に向けて、矢を射ることだ。命中すれば嬉しいし、外れれば悔しい。なんとか真ん中に当てたくなる。当てるための工夫なり、努力をするようになる。どんな人であろうと、絶対にそうなる。それが仕事のやり甲斐というものの正体であり、仕事のプロフェッショナルになる道なのだ
三木谷浩史
世の中は、最大級の出来事に満ち溢れている。私はしょっちゅうそんなことにぶつかっている。まったく信じられないくらいだよ。過去の出来事の凄さはすぐ忘れるものだから、私は聞いたこともないようなバカな話にぶつかっているわけだ。だから人生は面白い。ひとつの頂点を極めても、頂点はまだまだいくつもあることがわかっているからね
ビルゲイツ
人間の一生などは、ほんとうに短いものだ。だから好きなことをして暮らすのがよい。つかの間ともいえるこの世において、いやなことばかりして苦労するなんて愚かなことだ。だが、このことは、悪く解釈すると害になるので、若い人たちにはついに教えることのなかった「人生の秘伝」といったものだ
山本常朝
あらん限りの知能をしぼって、何かより良いもの、何かまったく新しいもの、従来の物事のやり方とはどこか違ったものをつかんでこなくてはならない。それが創造的経験というものだ。やることが創造的ならば、失敗すら経験という宝をひとつ増やしたことになる
ハロルド・ジェニーン
叩けよ心の扉。大いなる不平に発憤せよ ー 成功のチャンスは文明の進歩とともにますます増えているのに、多くの人はこれを見逃して何もせず、何も考えないでいる。まず、叩けよ心の扉である。大いなる不平に発憤してはじめて無限の道を夢みることができるのだ
小川栄 一
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