漫然多読するも、何の易かあらん。読書の功は細心精読するに在り
河井継之助
すべて国を治めていくには、普通の人と同じ心がけでは駄目である。まず、政道に私なく、 その上、わが身の行儀作法を乱さず、万民の手本とならねばならない
黒田官兵衛
人心の理といふものは、古今同じだからナ。たゞその趣が違つて見えるだけだもの
勝海舟
天地の間に、己一人生きてあると思ふべし。天を師とし、神明を友とすれば外人に頼る心なし
中江藤樹
物を贈るには、薄くして誠あるを要す。物厚くして誠なきは、人に接する道にあらず
上杉鷹山
学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し
南部陽一郎
大将の要害は徳にあり。徳あるところ、天下これに帰す
大谷吉継
多く聞き、多く見て、その中より最も善きものを選び、これに従うて行作せねばならぬのは中人の常なり。されどあまり見聞のみを博くしても、その人に取捨の見識がなければ、選択の見当がつかなくなって迷うようになるものだ
渋沢栄一
以上八策は、方今天下の形勢を察し、之を宇内(うだい)万国に徴するに、之を捨てて他に済時の急務あるべし。苟(いやしく)も此数策を断行せば、皇運を挽 回し、国勢を拡張し、万国と並立するも亦敢て難(かた)しとせず。伏(ふし)て願(ねがは)くは公明正大の道理に基(もとづ)き、一大英断を以て天下と更始一新せん
坂本龍馬
酒は大いに飲むべし、酔うべからず。飲んで乱れる弱卒は用いるに足らず
岩崎弥太郎
酒に酔ひたる時一向に理屈を言ふべからず。酔いたるときは早く寝たるがよきなり
山本常朝
大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり
今の世を、百年も以前のよき風になしたく候ても成らざる事なり。されば、その時代々々にて、よき様にするが肝要なり
徳ある人は、胸中にゆるりとしたる所がありて、物毎いそがしきことなし。小人は、静かなる所なく当り合ひ候て、がたつき廻り候なり
若き内に立身して御用に立つは、のうぢなきものなり。発明の生れつきにても、器量熟せず、人も請け取らぬなり。五十ばかりより、そろそろ仕上げたるがよきなり。その内は諸人の目に立身遅きと思ふ程なるが、のうぢあるなり
兵法は人を斬るとばかり思うは、僻事(ひがごと)なり。人を斬るにはあらず、悪を殺すなり
柳生宗矩
学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや
孔子
子曰く、巧言は徳を乱る。小を忍 ばざれば則ち大謀を乱る
母鶏の卵を愛するや、寝食を忘れて、これを覆翼し、寸時も体を離さず。人の身を慎み、志を持するものは、すべからく彼の如くなるべし
欲の一字より、迷いのさまざま、心をくらます種となり。終りは見を失ひ、家をも失ふにいたるべし
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