常は銭金の及ぶ処にあらず
河井継之助
此れ聖人の学、至易至簡にして、知り易く従ひ易く、学びて修め易くして才を成し易き所以の者は、正に大端は惟だ心の體の同然に復るに在りて、而して知識技能はあずかり論ずる所に非ざるを以てなり
王陽明
自ら潔うして他の汚濁を洗い、しかも清濁併せ容るるは水なり
黒田官兵衛
人に媚びず、富貴を望まず
警察官は眠ることなく、安座することなく、昼夜企足して怠らざるべし
川路利良
安利はこれに就き、危害はこれを去る、これ人の情なり
韓非子
必ず金銀にて人を使はんと思はるるは、人心の離るる本なり
大谷吉継
奉公至誠の念に全て寸時もこれを離るべからず
岩崎弥太郎
盛衰を以て、人の善悪は沙汰されぬ事なり
山本常朝
毎朝、毎夕、改めては死ぬ死ぬと、常往死身に成っているときは、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり
徳に勤むる者は、これを求めずして、財自(おのず)から生ず
西郷隆盛
万民の上に位する者、己れを慎み、品行を正しくし、驕奢(きょうしゃ)を戒(いまし)め、節倹を勉め、職事に勤労して人民の標準となり、下民その勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し