経営コンサルタントの名言集
自分の力を信頼する。自分の力は無限であることを信じる。そうしたとたん、あなたの目の前に、無限の可能性が広がる
神田昌典
近年、いわゆる「本離れ」が進んでいると言われます。しかし、私が「本離れ」を感じることは、ほとんどありません。私の周囲にいる意識の高いビジネスパーソンはみな、いまでも多くの本を読み続けているからです
終戦直後、日本を代表する哲学者の西田幾多郎の全集を買い求めようとした人々が、書店の前に長蛇の列を成しました。また、吉田松陰が開いた読書会には、大勢の人が詰めかけたと言われています。いずれにしても、新しい時代が切り開かれるときには、言葉を使う人が注目されるということです。まさにいまが、そういう時代ではないでしょうか
「正確な知識を提供する」役目は、今やコンピュータに取って代わられています。何かわからないことがあっても、検索すれば、すぐに情報が取り出せるようになりました。知識を受け売りするだけの人は、まったく価値がなくなってしまった
「知識の創造」には、大きく分けると2つの段階があります。第1段階は、「情報の編集」。世の中にあふれかえる玉石混交の情報から、正しい情報と間違った情報を見分け、編集した上で、発信することです。いわば、「キュレーション(目利き)」ですね。そして、第2段階が、「知識の創造」。正しい情報を元に、思索を重ね、イノベーティブなアイデアや知識を創造することです
ある想いがあって出た言葉は、それを聞く人に少なからぬ影響を与えます。その想いとは何なのか? おそらく共感や共振を呼び起こすものだと思うのです。だから、その想いを伝える相手のことも考えなければならない
言葉が現実をつくっていく、最強のテクノロジーになるとさえ考えています。スマートフォンをはじめとする携帯端末が全世界に普及して、人々が「個」でつながりました。いままでとはまったく違った時代になるでしょうね。このように、新しいものをつくり出していく時代においては、実は言葉がとても重要な役割を果たすようになります
これからはMBAを取得しているよりも、話し方や自分の見せ方が、収入を大きく左右する時代になるでしょう
「想いの強さ」って、第三者に物事を伝えようとする場合、とても大切なことなのです
話し方というと、どうしてもテクニックに溺れてしまいがちです。でも、テクニックから入ると、それにがんじがらめにされてしまう。だから、僕はあくまでも聴衆との共同作業だと思うようにしています。そこに参加している人たちの心のなかに、どんな“音楽”が流れているのかをつかみ取って、その場に合う音楽を演奏する。そうすればグルーブが生まれる。スピーチってそういうものではないかなと
かつては企業の平均年齢が若く、30代にもなればなんらかの役職につきリーダーとして活動することができました。それがいまでは年齢構成が上がり、役職者ばかりが増えてしまった結果、若手がなかなかリーダーの経験を積めなくなっているという問題が増えているのです。このような状況で、会社の中でリーダーとしてのスキルを磨けというのは、そもそも無理があるのです。ならば、外部でそのスキルを磨くしかありません
「ソーシャルプレッシャー」という言葉があります。「自分もできるかもしれない」「自分も変わらなきゃいけないのでは」などと自らの行動を変容させるきっかけとなる、他人からの影響のことです。人は、お金などの「パーソナルインセンティブ」によって動くと思われがちですが、実際にはソーシャルプレッシャーの影響をより受けやすいと言われています
これからの情報というのは、「時間と空間」の二軸で押さえるべき。時間というのはまさに歴史的な情報。今起きていることだけでなく、なぜそうなっているかまで歴史をさかのぼって探っていく姿勢です。そしてもう一つが空間。これは地理的な広さで、日本だけでなく全世界の情報を押さえる
私はこれからのビジネスマンには、「国」という概念を一度外して、いろいろなことを学んでほしいと思います。もちろん、日本人としてのアイデンティティを持つのは重要なのですが、それを持ちながら、国のフレームを外して考 える。それが重要になってくると思います
インターネットの発達により、蛇口をひねれば水が出てくるように、情報がいくらでも手に入るようになりました。そうなると、情報を持っているだけでは、何も価値が生まれない。しかも、価値のある情報とそうでない情報が潭然一体となってしまっている。だからこそ、「多くの情報がある中で、その本質は何か」を突き詰めることが価値になると思うのです
ネット情報の問題点のひとつは、その情報に「ラベル」が貼られてしまうこと。たとえば竹田(恒泰)さんのことをネットで調べる と、「右翼」「反中反韓」などというラベルが貼られた情報ばかりが出てくる。あるいは、「AKB」とか(笑)。こうした断片的な情報ばかりで、竹田さんのことをわかったような気になってしまうのは、非常に危険ですよね
時代の先を見越して新しいことを学んだ人だけが生き残れたし、その結果として豊かにもなった。時代を見据えて、自分に必要な知識を身につけていけばいくほど、単純に収入に結びつくというのは事実です
価格を安く設定しない方がいい理由がもうひとつある。それは、割引以外に売る工夫をしなくなるから である。割引とは、きわめて安直な方法である。バカでもできる。バカでもできるから、必ずあなたの価格を下回るバカが出てくる。「安い安い」で販売すると、安値競争に突入する
毎日、銀行へ記帳にいく。ジージーと数字が書き込まれる。この記帳される音。その音を聞きながら、私は思った。会社に勤めているときゃ分からんかったけど、なんだかんだいっても、この数字を上げられなけりゃ、経営者なんかクズだよなぁ。偉そうなこといったって、コンサルタントなんか、お客さんの、この数字を上げられなけりゃ、社会の害虫だよな
感情を刺激して、相手の反応を誘発させる。そうすれば、お客さんからあなたに声がかかる。あなたを見つけることができるようになる。すると飛躍的に営業効率がアップします
「真面目に働く」というのと、「儲かる」ことは、相関関係は無い。残念なことではあるが、真面目にやっても潰れることがある。社長が真剣に社会に貢献しようと頑張っていても、社員が夜中まで血のにじむような努力をしていても、容赦ない。最高にいいやつでもガンになってしまうのと同じように、真面目で、誠実な会社でも潰れる。これが現実である
お客は、チラシを好き嫌いで判断している。好き嫌いというのは感情である。とすれば、お客の感情を動かせるかどうかがポイントとなる
私が面白いと思ったのは、大阪の住宅メーカーが、他社のチラシを見た観点である。どういう観点かというと、まず商品仕様を見る。そして価格とのバランスを考える。つまり、商品品質と価格で、チラシの反応が決まると考えている。これは大変、大きな勘違い。お客はそういった観点からチラシを眺めていないから。「○○したいかどうか」という好き嫌いで、判断しているのである。このコンマ数秒の、好き嫌いテストをパスしないと、あなたのチラシはゴミ箱行きの束に直行する
立場が弱い商談の場合でも、断ることにより、商談の流れを優位に持ってくることができるのである。営業マンの仕事は、相手に気に入られることではない。営業マンの仕事は、売ることなんである
私は、「無料で人に会ってはいけない」「無料で、アドバイスをしてはいけない」という掟を作ったのである。ところが、この掟を守ると、信じられないことが起こりだした。仕事が殺到しだしたのである。仕事を断ると、仕事が舞い込む。これを心理学で「希少性のルール」という。要するに、手に入りにくいものは、欲しくなるという法則だ
景気の後退後には、次の時代の主流となる消費スタイルの萌芽がすでに現れているものです。多くの商品が人々の支持を得られなくなっているなかでも、売れているものは売れています。その売れているものこそが、次の時代の消費トレンドの主役となる可能性を秘めています
重要なのは「快」から始める発想を大切にせよということです。人は楽しいことを考えると、TRH放出ホルモンという意欲に関係するホルモンが分泌され、脳が活性化します。ニューロンとニューロンの結合が促され、すごいスピードで情報と情報が結びつき、新たな気づきが生まれます
いまでは多くの企業が受付担当者の人員を減らし、Eメール対応での比重を高めています。Eメールに蓄積されていった顧客からのクレーム情報は、視点を変えれば宝の山です。「この商品のここが気に入らない」とか、「もっとこんなサービスが欲しい」といった顧客の本音が溢れているわけですから。そこで顧客からのクレーム情報を、マーケティング部や営業部門が蓄積してきたデータと効率的に組み合わせれば、商品開発戦略に結びつけることができます
不思議なことに、自分はしゃべらないで相手にしゃべらせていると信用されやすい。「うん、君はなかなか優秀な営業マンだ、見込みがある」なんていわれることがよくある
できる営業マンは、しゃべらない。できる営業マンを分析していくと、共通する特長がある。ほとんど例外なく喋らないのである。まず「お客様はどんな商品が欲しいのですか?」と聞く、そしてお客の方から話をさせる。しゃべっているうちに、お客は自己説得をしてしまうのである
可もなく、不可も無い人生が楽しいですか?人生はそもそも矛盾を抱えたもの。その矛盾を内包しているから、その人が成長するために障害という形で課題を提出する。その課題に対して、結果を自分の意思で選択していくことが大事なのだ
寡占業界は引っ掻き回すだけで、価値がある。なまくらな市場は、おいしい。ヴァージングループのサー・リチャード・ブランソン会長は、コーラや航空機業界に参入しているが、その理由として、寡占業界で覇気のない業界をみると、ひっかき回したくなるからだと言う
パタゴニアやアヴェダを指示している買い手は、商品を支持しているだけではなく、「本気で地球環境を守ろうとしている」という企業の姿勢を支持しています。言い換えれば、企業が打ち出した強力な物語に共感しています。そのため、メイン商品の購入だけでなく、環境関連商品の購入や、企業が開催した環境をテーマとしたセミナーやツアーへの傘下にも積極的です
フレームワークは、安定した市場の中で競合他社に勝つことを狙いとしてつくられた思考ツールであり、いまの時代のように市場の境界線があいまいになっている状況に対しては、必ずしも鋭い切れ味を発揮するツールではなくなってきています。明治時代の鉄砲の時代に、武士が刀で戦いに挑むようなものです
ここ数年、世の中で話題になっている事業の特徴に意識を向けたとき、私はあることに気付きました。それは、いま人々から高い支持を受けてい る事業は、集客努力などしていない。従来通りの営業活動に力を入れている企業は、時代遅れになるということでした。これは私にとって衝撃でした。なにしろ自分がこれまで蓄積してきたノウハウを、一度捨てなければいけないわけですから
いかに買い手を魅了し、働き手を元気にさせる物語をつくり出せるか。それが企業の存在価値として問われる時代が訪れようとしています
強力な物語を持った企業は、消費者からの圧倒的な支持を受けるだけではなく、そこで働く人たちも元気にします。なぜなら彼らは働くことによって「他者や社会や地球のために、自己の能力や可能性を発揮している」という自己実現願望を満たすことができるわけですから
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