我々は人間についてあまりにも知らない。絶望的に知らなすぎる。学校では何百というばかばかしい戦闘の年号やこっけいな国王たちの名前を覚え、新聞では税金やらバルカン半島やらについての論説を毎日読んでいながら、人間のことは、何も知らない
ヘルマン・ヘッセ
お先真っ暗というのはすげー前向きな言葉だよ。真っ暗なんだよ。どこがいけないんだよ。そん中にすっげー誰も見たことがない、どんなに勉強したってわかりっこない、素晴らしいものが隠れてるかもしんない
甲本ヒロト
恋人でも、御亭主や奥さんでもいいわ。ほんとうに、この人は、どんな顔をしているんだろ、どんなことを考えているんだろうかって、まじまじと見たことありますか?ないでしょう
岡本敏子
男は考え違いをしている。一生懸命、無理して役割を果たしているのに、女はちっともわかってくれないと心外に思っているだろうが、私たちは、何もそんなことを頼んでいないのよ
地球上には30億だか40億だかの人間がいて、君はその30億プラス1の余り者にしか過ぎない、君のことなんか誰も関心を持ってやしない、生きていようと死のうとこっちの知ったことか、みたいな扱いを受けることになる。ある人間がだめになるというのはそういうことなんだよ
リチャード・バック
現代社会は年齢相応にやるように規制されている観があるが、その眼から見ると、私などはおっちょこちょいの軽薄男で、わけのわからぬお化けみたいな存在だろう。いいじゃないか。どうせ皆、みっともないのだ。お化けを自認する度胸があれば、それもまた楽しい
色川武大
釣りはままならないものである。むろん、だからこそ、男は今日もまた竿を肩に、家を出て河へ、海へと向かうのだけれど、男にとって人生そのまま、遊びもまた……
開高健
世に処するには、どんな難事に出会っても臆病ではいけない。「さあ、なにほどでも来い。おれの身体がねじれるならばねじってみろ」という料簡で事をさばいてゆくときは、難時が到来すればするほどおもしろ味がついてきて、物事は造作もなく落着してしまうものだ
勝海舟
会うた びに目新しいことを言う人は人当たりがよくて人気者になるが、それは確固たる一つの信念を持っていないことの証拠だ。信頼し得る人物ではない。人に好かれることと信頼されることとは別物だ
野村徳七
笑ってるとき、人間はみんな無防備になる。この仕事をやっていて嬉しいのは、その無防備な顔を見ているときだ。どんな美人だろうが、男前だろうが、職業も、性別も、年齢も、なんにも関係なく、笑ってるときはみんな無防備で、アホみたいな顔してる。その無防備な顔を見られる優越感というか、嬉しさというか
ダウンタウン
我々は自分に問い かける。自分ごときが賢く、優雅で美しく、才能にあふれた素晴らしい人物であろうはずがないではないか?だが、そうあってはなぜいけない?
ネルソン・マンデラ
我々は商人である。商人は儲ける義務がある。自分ひとりが食べていくのでいいというだけじゃない。金儲けに才能があるものが、金儲けを真剣にやらなければ、いったい誰がこの日本の経済を支えるのか? 才能がないものは、金儲けの才能に嫉妬する。嫉妬されても、商売人は売りつづけなければならない
神田昌典
どしゃぶりの雨の後、道のぬかるみを見て『俺はなんて不幸なんだろう 』と思う人もいれば、空の虹を見て『俺はなんて幸福なんだろう』と思う人もいる。どちらも同じ状況にいるのに、解釈がまったく違う。どんな出来事でもプラス面とマイナス面がある
富というものにも限度があります。たまたま富んでいる人は富の限界を知らないから、もっともっとと思うだけで人間が一人生きていって死ぬまでに使うお金なんて、たかが知れていますから、そんなものは追い求めません
樹木希林
叩けよ心の扉。大いなる不平に発憤せよ ー 成功のチャンスは文明の進歩とともにますます増えているのに、多くの人はこれを見 逃して何もせず、何も考えないでいる。まず、叩けよ心の扉である。大いなる不平に発憤してはじめて無限の道を夢みることができるのだ
小川栄一
われ外出するとき、路上多くの貧人に逢うが、彼らはみなあくせくして政府に税金を納めている。われは却って為すことなく安泰に生活している。これ実に痛心の至りである
西郷隆盛
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をし たか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ
山本五十六
いつも好奇心をもつということが大事だ。私はいつも、目に入ったもので知らないものは、あれはなんだ、これはなんだと若い者に聞いておる
盛田昭夫
昨日、食べた晩御飯さえ、思い出せないときがある。それほど、人の記憶はあいまいで、不明確なものだ。だけど、一度愛した女性の名前は何があっても忘れない!!何十年も前の初恋の人の名前さえ明確に出てくる。昨日の晩御飯は出てこないのに。不思議なものだ
ノンスタ(井上裕介)
大将は心が定まっていなければならない。もし大将の心が定まっておらず、ふらふらしている時には、その下にいくら能力がある者がいようとも実際に力を発揮することはできない
吉田松陰
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