芸術の名言集
最近はあらゆる分野で合理性ばかりが求められ、その結果として誰もが、失敗しないことばかりを意識しているように思えてなりません。建築の世界もそうです。たとえば最近、日本の都市を歩くと、きれいなものばかりが並んでいるなと思います。けれども、私の心にはまったく引っ掛からない。それはきれいにまとめようとしているだけで、失敗してもいいから新しい建築に挑戦しようという姿勢が感じられないからです
安藤忠雄
好奇心を失ってしまった人がその気持ちを取り戻すには、とにかく行動してみることです。とにかく現場に行ってみれば、必ずそこで心を動かされる何かと出合えます。そういう体験を何度もしないと好奇心なんて育ちません
安全なところにいて、そこから外を見ているだけでは、世界は理解できません
私はいまだに好奇心が衰えることはありませんし、常に面白いこと、感動させてくれるものを追い求めています。ただし、漫然と生きていたらそうはいきません。そういう人間でいられるよう、毎日肉体と精神を鍛えている結果です
私は毎年十回以上海外旅行をしますが、そのたびに寸暇を惜し んで建築物を見に行きます。パリのルーブル美術館やサント・シャペルなど、もう何度訪れたかわかりません。日本にいるときは、同じように東大寺や法隆寺に何度も通っています。なぜそんなことをするかというと、それら先人の作品を間近に見ることで、「まだまだ自分は足元にも及ばない」という謙虚な気持ちになり、同時に「自分にはやることがたくさん残されている」「いつかこれを超えるものを創りたい」という気力がみなぎってくるからです
とにかく、自分の仕事でギリギリまで追い込まれる必要があります。それぞれの仕事を四六時中考える。昔の人は、寝る直前まで仕事のことを考えたし、朝起きた直後から仕事のことを考えていましたよ。でも最近の若い人は、職場の机を離れたら仕事のことなど忘れてしまう。大手企業ならいいかもしれませんが、中小企業はボスが倒れたら全員失業です。にもかかわらず、仕事のことを考えない。残念です……
市民の声を聞く政治家が必要なように、社員の声を聞くトップが必要です。声に耳を傾けないトップは、都合のいいところだけ聞いています。上司に対してものを言いづらい社員から、意見をうまく引き出し、それをもとに決断していく。これがトップとして当たり前なのに、偉くなったら上から下へドーンとトップダウン。だから売上、利益一辺倒になってくる
私の場合は、海外の施主はすべて外国人です。パートナーを組む設計会社や建築会社も外国企業です。相手が日本人でないから、意思疎通は上手くいかないし、当然リスクも高いです。でも、そういう緊張感の中で仕事をしなければ自分が向上しないでしょう。日本人同士で仕事をすれば安全かもしれませんが、それで鍛えられるこ とはありません
外国人と仕事すると、日本人のレベルの高さを実感します。まず向こうは工程の管理がきちんとしていない。工程管理がずさんだと、建物の品質にも影響が出ます。だから、海外での仕事は難しい。それと向き合うことが自分を高めることにつながると信じているので、逃げずに立ち向かっていきますけど
私はコンクリートにこだわり続けてきました。ひとつの素材を突き詰めていくことで、自分の想像力の限界に挑戦し続けられるからです
一流大学だろうが、専門学校出だろうが、中卒だろうが、いまの時代、誰も人生を保証されていません。一人一人が、目の前の白いキャンバスに自分で絵を描かなければなりません。にもかかわらず、依然として一流大学に幻想を抱いている人がたくさんいます。一流大学を卒業すれば安泰な人生が送れるという時代ではなくなったのにね
海外の施主から直接依頼を受けることもたくさんあります。「あいつにしかできない」。そう相手に思わせることができているのがポイントなんでしょうね。アルマーニのスーツを購入する人だって、「このシルエットはやはりアルマーニならでは」と思うから買い求めるわけで しょう
いまは常識というものが次々と崩れています。常識を疑い、自ら新たなルールをつくる。現代を生き抜くには、そんな気構えが必要でしょう
持続が大事だということは建築写真家の二川幸夫さんも言っています。「ポッと出て5年もつ奴はいる。10年もたてば建築家らしくなる。でも、30年もたたなければ、自分は建築家と認めない」と。30年トップクラスで活躍できる人というのは、本当に少ないですね
日本にいると危ない。ある一定レベルを超えると、急に結果責任が甘くなりますからこの国は。だから私は、常に現状に満足せず、新しい情報を吸収するように心がけています
私は高校も建築科ではないし、大学にも進めなかったので、すべて独学です。京大や阪大にいって、そこの学生が4年間で勉強する教科書を全部買ってきて、1年ですべて読むことにしました。毎日、朝9時から翌朝4時まで机に向かっていましたから、その1年間は、家から出ていないんです。まあ、読んだというのと理解したというのは微妙に違うんですけどね
若いころアルバイトで設計をやり、そのバイト料でヨーロッパに行って、いろいろな建築物を見て歩きました。1日15時間、50km近く歩いていましたね。歩いている間はずっと、直前に見た建築のことを考えているんです
外国で仕事をするとき、たいていの日本人は自分を殺して、ひたすら丁寧に振る舞うことで友好関係を保とうとします。これじゃ、真の対話にはならないし、かえって相手に信用されません
私は現在、韓国で3つの建築を手掛けていますが、ダメなものはダメとはっきり言います。それで最初は扱いにくい日本人だと思われていたようですが、こちらが本気だということが相手に伝わってからは、逆にいい関係で仕事ができるようになりました
外国は観光地ではなく、仕事の戦場です。日本のビジネスマンもそろそろ口先でグローバルというだけでなく、世界をビジネスの場と見る意識をもっていいのではないでしょうか。経営者にしても、外国に行って戦った経験のある人が、活躍していますよね
どんな仕事でも一流になるために最も大切だと思うのは、「いまに安心しない」ことです。「いまのままではいいと思わないけれど、まあ仕方ないか」と現状に甘んじてしまったら、絶対に成長していきません
闘争心。結局はこれで勝負が決まると思います
どんなに苦しくても、自分の頭で必死に考え、自分の意見を言えるようにすることが必要だと思います。判断を人に任せていては絶対に伸びません
変化の激しい国際環境には、「組織の部品」ではなく、「責任ある個人」でなければ対応できません。確固とした自己を持たない人が、外国でのビジネスで相手にされるわけがありません
安藤忠 雄
本来、人間というものは、信頼関係がなければものごとを進めることができないものです。利害のみにとらわれることなく、平常心で子供心をぶつけ合うからこそ、信頼関係ができるのです
最初は誰も相手にしてくれませんでした。社会が認めてくれない。事務所を開いても仕事がない。「今月は生きていけるだろうか?」という、常に追い込まれた状態の中で仕事を続けてきました。しかし、その経験をしたことで、多少のことでは動じない平常心を身に着けることができました
人間、極限まで追い込まれてはじめてたどり着く境地があります。ひとたびその境地を経験した人は、些末な事柄にとらわれない、大局的な視野を持つことができ、どんなときでも平常心を保つことができるようになるのだと思います
いまの世の中には、社会が面白くないといって現実から目を背けている若者が多いようです。しかし、たとえどんなことがあっても、一度、極限まで突き詰めてみるべきだと思います。そうして自分をギリギリにまで追い込むことで、冷静な判断力と、常に平常心を保つ精神力を養うことができます
私の場合は建築が専門ですが、それぞれの専門分野において、自分の腑に落ちるまでものごとを突き詰めて考えてきたかということが大事です
いま必要なのは戦う人間です。行動を起こし、一歩踏み出す人が必要なのです
極限の状況を乗り越えられるのは、「この先 にもっと面白いことがあるぞ」と思えるからでしょう
失敗を恐れず前を向いて進んでください。足元ばかり見ていても、成功はありません。胸を張って未来を見据え、心を世界に開くことが大切です
経営者であれ、管理職であれ、「青春の心」がないリーダーには、人はついていきません
人として間違った道はありますよね。王道、つまりまっすぐな道を歩く途中で、失敗したり迷ったりすることはありますが、軸がぶれるとダメですね
豊かさというのは、直感力を奪うんですね。豊かになるのはいいことですが、これまでの歴史を見ても、豊かさを極めた国は滅びています
ギリギリの状態に何度も追い込まれた人でないと、直感力は働かない。最近の若い人には優秀な人材がたくさんいますが、ギリギリまで追い詰められたという経験がないから、直感力がないんじゃないかと思います
世界に出たら、傷を負うこともあるでしょう。でもいいじゃないですか。そのくらいのつもりで海外を経験してほしいですね
人間にとって本当に幸せは、光の下にいることではないと思う。その光を遠く見据えて、それに向かって懸命に走っている、無我夢中の時間の中にこそ、人生の充実があると思う
もしも私が結婚をしていたならば、私はきっと勝利の女神と結婚していたことでしょう。私は自分の中に多くの愛があります。そして人はその愛を私にちゃんと返してくれます
イヴサンローラン
私は自分の仕事を愛しています。あんなにも忠実に、私のために働いてくれている人々に対して、私は責任があるのです
私たちの仕事においては、誰も決して自分がやっていることに確信をもってはいません。常に新しいことを学ぶのです。そして常に、自分を乗り越えなければなりません
そのファッションモデルを見れば、自分がどんな服を作るかがすぐにわかります。それはちょうど一目惚れするようなもの、恋をするのです。
ただひとつの黒が存在するのではありません。多くの黒が存在するのです
愛、それは人生で最も大切です。いいえ、友情はもっと大切です
一人の女性が纏(まと)うことのできる最も美しい洋服は、彼女が愛している男性の腕です。しかし、 この幸せにめぐり合う幸運を持ち併せていない女性のために、私はここにいるのです
私は戦う人であり勝者です。私は100回でもやり直し、毎日何か新しいことを学びます
叶うことならデニムを発明したかった
日本に行けば行くほど好きになる。特に私は京都が好きなのです
ドレスにとって大切なものは、それを着る女性であることを長い年月をかけて学んだ
私は女性の ために愛と尊敬を込めて仕事をした。最後の瞬間まで一切妥協はしなかった
私は女性を軽蔑する人を、決して好きにはなれない
最も美しい化粧は情熱だ。しかし化粧品の方が簡単に手に入る
クラシックという言葉は古いファッション用語に聞こえますが、私にとっては逆です。服というものは、変化させずに何年も着続けられるべきものだと思います
ファッションは廃れる。だがスタイルは永遠だ
私のドレスはどれも一つの仕草に基づいています。ある仕草を反映しないドレスや仕草を思わせないドレスはよくありません。この仕草を見つけてしまえば、最終的な色や形は決まってきます
着こなしは生き方である
心の優雅さがなければ、エレガンスはない
私がブルージーンズを発明したかったね。それには表情があり、控えめで、性的魅力もあり、シンプルだ。それらは全て私の服に求めているものだ
ファッションは色あせるけど、スタイルは永遠さ
優れたモデルというのはファッションを10年進展させる
ファッションとは女性をより美しくするだけでなく、安心感と自信をも与えるものだと常に信じてきた
エレガンスとセレブ気取りを決して混同してはならない
女性を飾る最も美しい服は、愛する男の腕です。しかし、この幸せにめぐり合う幸運を持っていない女性のために、私はここにいます