(建築は)「自分はこれがしたいんだ」と思う人間の数だけ、個別の解があるのです。答えがないのは人生も同じでしょう。判断力、決断力、実行力といった持てるすべての「力」を発揮して、自分の責任で精いっぱい考えて、道を探していくしかない。人間の個性とは、そんな厳しく不安な状況の中でこそ現れてくるものです
安藤忠雄
周囲からどう評価されるか、という不安や心配から自らを解 き放って、自分の想念を「無の境地」に置けば、問題の所在が良く見えるようになります。あとは、その問題を淡々と解決していく。こうすると自分も楽になるし、不思議なもので、だんだんと勘も冴えてくる
川上哲治
強い情熱とは寝ても覚めても、二十四時間そのことを考えている状態です。実際に二十四時間考えつづけるのは不可能でしょう。しかし、そういう意志を持ちつづけることが大切なのです。そうすれば願望はいつしか潜在意識に到達し、寝ても覚めてもそのことに意識を集中し続けることができるようになるのです
稲盛和夫
これが出来たら死んでもいいと思っていますから。死んでもいいというのは自分の限界を知りたいということなんです。そういう執念や勇気みたいなものを持てるか持てないかが、人の実行力に差をつけるのではないでしょうか
三浦雄一郎
私が事業家にいいたいのは、ここだ。宇宙の心理に背いた、自分本位の欲望でもってしようとしたことは、そう滅多に成功するものではない。事業に成功するのは、自分が欲望から離れて何かを考えたときに、また、その考えたことを実行するときに成功するのだ。同じ事業家でも、欲の固まりでやる者と、「この仕事で、世の中の人のために、本当に役立つものを提供しよう」という気持ちでやるのでは、その結果が全然違うのである
中村天風
人間は目標を決めた当初は一生懸命頑張るけれど、放っておけば時間の経過とともに意欲が低下してしまう。それはある程度は仕方がないことだ。だから僕は毎週朝会を開く。朝会は日々改善するという目標を再確認するためのひとつの仕組みなのだ
三木谷浩史
考えてみると、自分一人でコツコツと仕事をやっていくのならいくらかずつでも積み重ねていけるが、大きくやろうと思って人を使って事業をやるには自分はまだ資格ができていない。真珠をやろうとしても、御木本(日本の真珠王、御木本幸吉)という長年苦心して築いた人と競争しなければならない。船をやるにしても、砂原で船をこしらえるようでは本格的な造船所と太刀打ちできるわけがない。自分はまだ20歳代で判断力もいかに乏しかったことかと深く反省した
堤康次郎
あらん限りの知能をしぼって、何かより良いもの、何かまったく新しいもの、従来の物事のやり方とはどこか違ったものをつかんでこなくてはならない。それが創造的経験というものだ。やることが創造的ならば、失敗すら経験という宝をひとつ増やしたことになる
ハロルド・ジェニーン
人の欠点は目立ちます。一方で、それを初めから指摘したのでは反発されるだけです。まずは相手の良い面を見つけて、信頼関係を築いた上でネガティブなことを伝えた方が、相手も耳を傾けてくれる
出井伸之
裏切られるってことは、自分を鍛える経験でもあるんだよ。人間色々、仕事も色々だってことを身に染みて知ることになるし、自分がしちゃいけないことを教えてもくれる。実体験は重みが違う。必ず自分の血にもなり、肉にもなるんだ。だから、裏切られたからってへこむことなんかない。世渡りを学ぶのにいい機会だって言うくらいに考えてりゃいいんだ
岡野雅行
勝つためにはどうしなければならないか。それには、敵を知り、己を知ることがまず第一。スポーツと同じで、勝とうと思えば、自分は何ができ、敵はどのくらいの力があるかを知らなければならない。要するに、自分には何ができるか、自分は何をやるのが一番得手なのか、自分のやっていることが上手くいっているかどうか、というように、己を知ることが肝心である
盛田昭夫
どんなアート作品にも決まった見方はありません。何を感じ取り持ち帰るか各人の全くの自由です。日常生活には大小様々な決まりごとが満ちているが、人は自分の頭と心の中に、どこか自由な部分を確保しておいた方がいい。アートに接することで自由な発想を担う脳の部分を鍛えられるような気がします
秋元康
本物の天才は別として、多くの人は発想するときにさほど創造的なことをしているわけではないと思う。見聞きしてきたものを組み合わせているだけです。だから、発想は生み出すものというより、「気づく」ものなのかもしれません
時間が足りないと文句を言う人は、深層心理では逆に、「そんなに働かなくていいじゃないか」というブレーキをかけているような気がします。無意識のうちに全体から目をそらして、とりあえず目の前にあるひとつひとつの仕事から手を付けていく。「できるところまでやればいいや」という発想
寺田和正
心に豊かさのない人は、どんなに才能があったとしても、生きているうちに決して認められることはありません。人間は苦しんではいけないのです。あなたが苦しむことによって、あなたのその苦しみの波動によって、新たな苦しみが生まれるのです。さらに奪われていくのです
斎藤一人
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