将棋の棋士って,あんまり相手の顔を見ないってことになってるんですよ。昔は,よく羽生さんが相手を睨むって言われたりもしたんですが,多分,本人は睨んでいるつもりはないと思います(笑)。将棋盤を見ていると,どうしても厳しい目をしてしまいますから,その同じ目で,少し顔を上げて相手を見たときに,何か睨んでるような感じになるってだけの話で
谷川浩司
客席の千何百人が一斉にドカーンって笑ってるのを舞台の上で見るのって、とてつもない快感なんです。パワーをあげてると同時にもらってるというか。ちょっとした快感じゃなくて、ものすごい快感。そのために、裏で苦労して考えて考えてより面白いことを追求することができるんだと思います
志村けん
安心して「バカもん!」と言える人と、腫れ物に触るように叱らないといけない人がいるんですよね。で、これはねぇ、ものすごい差なんです。こちらから与えられる量も、その人が吸収できる量も、ものすごく変わってくるんですよ
岩田聡
私はコーチとしてよく叱ります。基本的には言いたいことは我慢しません。本音をズバズバ言います。嫌われるのは大いに結構。「好き」だなんて言われたら、キツイ練習をしにくくなりますから(笑)
井村雅代
杉村先生ぐらいになっちゃうと、ある意味の女形と同じだと思うの。ただ、過去に生の女の人だったということ(笑)。ごめんなさい(笑)。先生みたいに、そういうのを一回越えちゃっているというのを(笑)舞台で観てすばらしいと思うんですよ
坂東玉三郎
今の若い子たちは、悩みがなさそうに見えるけど、みんな悩んでいる。悩みを公衆の面前でさらけ出すので、ある部分は守ってあげなきゃいけないし、違うと思うところは僕の意見をハッキリという。僕が若いころは「こういうことを言ってくれる人がいて良かった」という大人がいましたが、 今の若い人たちに本当のことを言ってくれる大人がいない。だから、自分が10代の子たちにとって、そういう大人になってあげたいんです
長渕剛
よく楽しみましたっていうけれど、おかしいよね。なにやってるんだって言いたくなる。勝負を自分の仕事として、トーナメントを戦っていて、楽しむという言葉はないでしょう。自分がどこまで勝てるのだろうかというゲームと、楽しむというゲームは違うんだから
青木功
現役時代、僕がバッターボックスへ入ったときに、相手チームのベテランキャッチャーが話しかけてくるわけです。「おまえ、構え(打撃 フォーム)変えたのか」とかね。何も変えてなかったのに指摘されて、えらく気になって「そうですか?」なんて答えている間に三振を取られたことがありました。バッティングの基本は集中力と積極性ですが、話しかけられて集中力が乱されました。逆にこれは使えると思って「ささやき戦術」を始めたのです
野村克也
(会社や社長の悪口を言う悪口会議を行なったが)結構すごい悪口来るのかなって思ってたんですけどあんまりすごいのが来なくてただ現場で作業代が欲しいとか窓が割れてるから直してもらいたいとかそういったものが出てきたんですね。で、それをすぐに対応していったんですね。そしたら、やはりすぐやってくれるっていうのがお互いの信頼関係を強くすることに繋がりまして悪口から始まったんですけども信頼関係を築くのに非常に役に立った
諏訪貴子
(サイバー攻撃者に対して)“I know you(お前を知っている)”って突きつけて、そうすると攻撃をしなくなるんです。一番嫌なのは自分の身元が分かることですよ。攻撃者がどんどん増えていっているので、ですから攻撃者の能力をそぐということをやらないといけない
名和利男
やっぱり地位を守ろうとしすぎているのかな、という感覚が自分のなかでありました。もちろん、自分のテニスを改善することには挑戦してるんですが、試合のなかでは挑戦者ではないような気がしました。そういう意味では、良いタイミングで負けたなと思います
国枝慎吾
(宗教とは何ですか?)我々は無限の社会で苦しいと言っている。自由にならないとか苦しいというところに何か限られたものを感じておって、限られたものを感じるということが正しい無限を感じることに決まっておるんですね。そうでなければ無限、有限というものが苦しいと感じることもなけりゃ不満足だと考える理屈はないんですね。有限というものの中におって、そういう感情を起こすのは、すなわち裏に無限があるからだと。その無限に対する関心が欠けておると、その関心を持つのが宗教だと
鈴木大拙
年代によって、将棋を知るにしたがって好きなところは変わりますね。小さい頃は勝つことが一番楽しかった。でも今は将棋の奥深さが、すぐには答えの出せない懐の深さが好きです
例えば,今日は羽生さんが相手だとして,駒を並べたばかりのまっさら状態では,居飛車な将棋を指したいし,振り飛車な将棋も指したい,色々な将棋を指したいとか思っているんです。けれども,それが一手指すごとに1つずつ選択肢が無くなって,最終的に1つの局面に落ち着いていく。その一手一手を決断していく,判断だったり,いろいろな可能性を考えていく過程は,やっぱり将棋の醍醐味なのかなって思います
モノポリーとか麻雀は、まだプロ棋士の世界がもう少しゆるい時代に、対局の前とかによく遊んでいましたね。昔は、タイトル戦であってもずいぶんほのぼのとしていたといいますか。立ち会いの棋士だとか、報道関係者とかが混 ざって、対局前にみんなでお酒を飲みながら碁や将棋を指したり、あるいは麻雀をしたりって雰囲気だったんですよ
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