生産に必要なものは何であるか、今日では先づ四つと云はれて居る。資本が必要である、労働が必要である、経済の能力が必要である、企業心の働きが必要である
高橋是清
仕事が上手くいかないことを心配するのは名誉欲や損得の欲にひきつけられて、本来持っている善心を発揮できないからである。大事なのは結果を求めるのではなく、欲に克ち本来持っている善心を発揮することだけだ
王陽明
経営における判断は、世間でいう筋の通ったもの、つまり「原理原則」に基づいたものでなければならない。我々が一般に持っている倫理観、モラルに反するようなものでは、うまくいくはずがない
稲盛和夫
職業というものは要するに、人のためにするものだということに、どうしても根本義を置かなければなりません。人のためにする結果が己のためになるのだから、元はどうしても他人本位である。すでに他人本位であるからには種類の選択分量の多少すべて他を目安にして働かなければならない
夏目漱石
企業を経営するのに、危険を恐れすぎて九割九分までの確実性を要求するのは不可である。むしろ多くの人に変わって合理的に危険をおかすことにこそ、企業家の本分がある
野村徳七
重役は常に、会社の財産は他人の物である。といふことを深く念頭に置かねばならぬ
渋沢栄一
大なる欲望をもって利殖を図ることに充分でないものは決して進むべきではない。空論に走り、上辺だけを飾る国民は決して真理の発達を為すものではない
一個人がいかに富んでいても 社会全体が貧乏であったら、その人の幸福は保証されない。その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない
日本人も西洋諸国の人民も、同じ天地の間にあって、同じ太陽、同じ月・海・空気を共にし、互いに通じ合う人情を持つ人民ではないか。余った産物は与え、外国に余っている物産はもらい、教え合い、学び合い、恥じたり自慢したりせず、互いに相手国の便利を考えて、その発展を願うべきであろう。
福沢諭吉
伝統が創造されるというのは、それが形を変化するということであ る。伝統を創り得るものはまた伝統を毀し得るものでなければならぬ
三木清
十年間でどういうふうに変化するのかということについて常に我々は一応の見通しを持たなければならない。それから超産業社会に進みつつあるという一般的な知識をもっと重視する必要があろう。変化することが企業の本質であり、変化に先んじて変化を作り出す企業が必要ではないか
土光敏夫
そんなものがまだ生産されたこともなく、誰ひとりそれを見たこともないのに、どこかの一隅でこつこつと研究され、非常な苦心の末、製造された製品。その製品を商品としようとす る場合には、その製品を手に入れたいという欲求を、人々の間に喚起させなければ、いかに優れた「製品」であっても「商品」にはなり得ない
盛田昭夫
エスキモーの生活というものは、極めて原始的なものである。今日我等の生活はこれに反して『文化的』である
鈴木大拙
まず理想的な商品を作ってから生産設備を整えよ。生産しやすい商品を開発の第一に目標にしてはならない
安藤百福
物が豊かになることや生活が便利になることはいいことである。しかしそれによって失われりは大切なことを、どのような形で補填するか
河合隼雄
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