思想家の名言集
人民を治めるのに一定不変の方法はなく、うまく治めるやり方はただ法律だけなのである
韓非子
賢臣がいて、君主のためになさぬなら、君主の地位は危うい。
そうであれば、父に賢良な子がいて、君主に賢臣がいるのは、害をなすのみである。
どうして利益になどなろうか
私が聞くところでは、臣下は君主に仕え、子は父に仕え、妻は夫に仕える。
この三者が正しければ天下は治まり、三者が逆であれば天下は乱れる
賞罰が己に関わるとなれば、里の人々は互いに伺い合わざるを得ず、ただ連座の禍から免れられなくなることを恐れる
人の本性として、その死力を尽くして自分の欲望を果たそうとしない者はいない
時勢が変化しても法律が元のままであると、天下は乱れ、せっかく人民を治めて得ていても、禁令がいつまでも変わらないと、他国に国土を削られることになる
法律は王政の基本であり、刑罰は人民への愛情のはじまりである
君主が愛情を掛け過ぎると、臣下はそれに甘えて法が守られなくなる
父母は、たとえ戯れであっても、子を欺いてはいけない
君主が法をしっかりと行えば、大きな虎も恐れ、君主が刑罰をしっかりと行えば、大きな虎も自然におとなしくなる
智恵と技巧を取り除かねば、常の道を得ることは難しい
人民の本性は、労苦を嫌い、安逸を好むものである
名君が臣下を統率するために必要なのは、アメとムチの使い分けだ
人生には時に他人の力に頼らなければならない時があるが、それが慢性化するとその人物の実力は凋落の一途を辿る
人を欺いて言葉巧みに生きる事は、不器用でも誠実に生きる事には敵わない
安利はこれに就き、危害はこれを去る、これ人の情なり
たとえ将来的に有用であることが立証されている政策でも、常に最優先事項だとは限らない
進言する上で、心掛けるべきことは、説得しようとする相手が誇りとしていることは褒める、恥としていることは忘れさせる、これをわきまえることである
君主の全ての物事において、その身は最も貴く、その位は最も高く、その権威は最も重く、その勢力は最も大きいということが重要です
君主が女色を好むと、太子の地位が危うくなる。一方、君主が男色を好むと、宰相の地位が危うくなる
道理にかなったこと努力をすれば、案外容易に目標は達成できる。
しかし、道理に反する事をやっていれば、どれだけ苦労しても無駄骨に終わるだろう
罪悪を告発することについての恩賞と刑罰が天下に行われないと、告発する者がなくなるので、必ず君主の耳目は塞がれてしまう
君主が自慢 げに賢人を好むと、臣下に欺かれるだろう
相手がとても実行できないようなことを無理強いし、相手がとても止められないようなことを無理に止めさせようとする。そんな時は説く者の身は危険にさらされる
事を起こす際は秘密裏に進めていくから成功する。相談事はその内容が漏れることによって失敗する
遠水は近火を救わず
相手の意向に逆らわないよう、相手を刺激しいよう、話し方に注意する
君主にとって害となるのは、人を信じることである。
人を信じればその人に制せられることになるのである
君主を説得することは難しい。
それは君主に説くに相応しい知識を身につけることが難しいのではない。
また弁舌爽やかに自分の意見をはっきりと伝えることでもない。
さらに自在に弁じたてて言いたいことを全て言い尽くすことが難しいのでもない
大きな功を挙げたいと願っても、願うばかりえ努力を怠っていては功を挙げることなど期待できないように、国を治めようと思っても、願うばかりで古い習慣を改めることを憚っていては、人民の乱れを治めることは到底期待できない
寵愛を受けて権力を欲しいままにし、外交内容を歪めて国内をこれに従わせ、禍福や得失がどうであるか勇ましく言い立て、君主の好みに自分を合わせると、君主はこれを聞き入れる
誰でも最も大切なものは自分の身のはずである。
自らが自分の身を不死にすることができないでいて、どうして王を長生きさせることができようか
君主の嫌うものが分かると、巨下は嫌われそうなところを隠すようになり、君主の好むものが分かると、巨下は好みに合ったことができるような嘘をつく
仁とは、心の底から喜んで人を愛することをいうのである。
その人に福があることを喜 び、その人に禍があることを憎む様は、心の抑えきれない気持ちから生じるのであり、報酬を期待してのことではないのである
虚心とは、その意思が何者にも支配されない状態を言うのである。
今、虚心になるために虚心になるという意思に支配されては、これは虚心ではないのである
徳とは人の内面のことであり、得とは人の外面のことである
才能はあっても権勢がなければ、賢人といえども不肖者を制することはできない
何も為すことなく、思慮することなく、虚心でいることを貴ぶのは、その意思が他に支配されなくなるからである
利のあるところに民は集まり、名誉のあるところに士は死ぬ。
よって、功績が法に適わず、しかも賞が与えられれば、お上が利とするものを下々より得ることもできなくなる
相手のためにという思いを挟むと、相手を責めたり怨んだりする。
自分のためにという思いでやれば、物事は行われる。
ゆえに父子が怨み罵り合うし、人を雇って働かせる者は美味い汁を与える
行動しては世に逆らい堅苦しいものは、功とならないものである。
ゆえに務、卞、鮑、介、墨翟の言説はみな堅瓠である
賞ある者は君主がその功績を見、罰ある者は君主がその罪を知る
どんな武器でも突き通せない盾と、どんな物でも突き通す矛とを同時に宣伝することは、両方が並び立つことはできないのである
賢者でも不肖者に屈するのはその権力が弱く、地位が低いからである。
不肖者でも賢者を屈服させることができるのは、権力が強く、地位が高いからである
君主が国を統一して民に力を尽くさせても、国を破られその身を殺される、というのはまだ皆、賢君である
君主を卑しくさせ国を危うくする者もまた、必ず仁義と智恵を用いて行う、ということを分かっていないのである
功績のない人を賞し、無罪の民を罰するというのでは、明察とは言えないのである。
功績ある者を賞し、罪ある者を罰して正確さを失わないというのは、人があってのことである
君主には二つの心配事にある。一つは賢才のある者を選んで任用すると、その者が賢才を利用して君主をおびやかそうとすることである。
もう一つは、人を選ばず、むやみに登用すると、無能な人物が紛れ込んで、仕事が停滞して手に負えなくなることである
賞は厚くして民に利させようとするに及ぶものはない。名誉は立派にして民に栄光だとさせるのに及ぶものはない
君主たる者は、大臣の言説を退け、左右の近臣の訴えかけに背を向け、みずから正しい説を選び出す、というのでなければ、法術の士はどうして死の危険を犯して君主に進言などできようか
軍を出すのに将軍の権力がはなはだ重く、辺境の地の守備長官の地位がはなはだ高く、彼らが専制して命令を思い通りに下し、許可を得ず直接事を為すことができるようでは、亡びる
夫人の性は乱れ、君主の母は間男を招き入れ、後宮と朝廷で人の往来が自由で、男女の分別がない。これを両主という
正妻の地位が低く、妾の地位が高い。
太子の地位が低く、庶公子の地位が高い
私的な臣下が任官され、軍人の家系の者は遠ざけられ、町での善行が取り上げられて採用され、官職での功績は捨ておかれる
君主の家には財は無く、大臣の家には財が満ちている
相手から愛されている時は何を言っても気に入られ、ますます近づけられる。
逆に憎まれている時は、何を言っても受け付けられず、咎めを受けることになって、いよいよ遠ざけられる
君主が大きな利益があっても手を出さず、禍の兆しを知っても備えをせず、争いや防衛に淡白で、務めて仁義を唱えて自らを飾り立てるようでは、亡びる
政治の分からぬ者は、きまって「古いことは変えてはいけない。しきたりは改めてはいけない」という。
だが聖人は変えるとか変えないとかには耳を貸さない。
ただ安定した治国を第一に考えるのである
功績のない者の地位が高く、苦労して功績のある者の地位は低い。このようであれば臣下は怨みを抱き、臣下が怨みを抱くようであれば、亡びる
君主が法術を身につけて、それを実践し、亡徴があらわれた国々の君主に対して、強風を吹きつけ、大雨を降らせるならば、天下を併合することも困難なことではない
亡徴(ぼうちょう)… 滅亡の兆し
良い馬に引かせた堅固な車を五十里ごとに一つずつ配置し、それを中程度の普通の御者に任せて、できるだけ速く、できるだけ遠くに行かせたなら、王良に追いつくことも可能である。
そして千里の距離も一日で突破できるわけだ
神は死んだ
ニーチェ
女はどういう男を最も憎むのか。鉄が磁石に言ったことがある。「私がお前をもっとも憎むのは、お前が私を引きながらも、ぐっと引きよせて離さぬほどには強く引かないからだ」と
信念は、真実にとって嘘よりも危険な敵である
天国には興味深い人たちが一人もいない
人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す
夢想家は自分自身に嘘をつくが、嘘つきは他人にだけ嘘をつく
死後に生まれる人もいる
怪物と闘う者は、自らも怪物にならぬよう、気をつけるべきだろう。深淵を覗み込む者は、深淵からものぞきこまれているのだ
愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である
人間は恋をしている時には他のいかなる時よりも、じっとよく耐える。つまり、すべてのことを甘受するのである
不当に非難することより不当に称賛してしまうことの方が、良心の呵責を呼び起こす
人生は常に頂上に近づくほど困難が増してくる。寒さは厳しくなり責任は重くなる
話題に窮したときに、自分の友人の秘密を暴露しない者は稀である
孤独な者よ、君は創造者の道を行く
男が本当に好きなものは二つ。危険と遊びである。男が女を愛するのは、それがもっとも危険な遊びであるからだ
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