テニス選手の名言集
今年の全豪オープンが終わった後に約3カ月体力づくりをしたのですが、バックハンドにも成果が出ていると思います
上地結衣
先に自分から展開していってストレートにスライスで打てたりとか、逆に向こうがクロスのバックハンドでラリーをしている途中に苦しくなってフォアに逃げてきたときに自分がフォアで決めたりとかっていうこともできていたので、決勝戦に関してはすごくバックハンドの面でも納得がいきました
アニック選手はバックハンドのスライスがすごい上手な選手なんですが、アニック選手とも対等にクロスのスライスのラリーでもしっかり戦えていたと思います
決勝戦のバックハンドはかなり納得できました
ファイナルセットはお互いが1ポイント1ポイント決めていっていい形で終わったので、そういう部分でもすごい力強い存在です
逆にセカンドセットは自分が少し崩れてしまったので、彼女のほうがすごいしっかり構えてくれていたので、自分を引っ張ってもらえました
最初は彼女のほうが少し緊張していたみたいで、いつもの感じじゃなかったんですけど、その時は自分がいい感じだったのでしっかり組み立てていって彼女を引っ張っていけるような感じだったんですね
彼女(ジョーダンワイリー)は「よっしゃー!」っていう言葉と食べ物の「エビ」っていう言葉のニュアンスというか音が好きみたいで、「よっしゃ!」「エビ!」ってずっと言ってました
彼女(ジョーダンワイリー)とは本当にここ1年 間ずっと一緒にいるので、大会でも食事も一緒に行きますし、テニス以外でも彼女の家に遊びに行ったりとか、一緒に買い物行ったりして過ごしているので、お互いをテニス以外の部分でもすごく理解できるようになったなって思います
例えば、海外の人が「カモン」っていうと思うんですけど、「カモンは日本語では『よっしゃー!』っていうんだよ」とか。ちょっと空気が悪くなったりしたときは「よっしゃー!」って二人で言って、気分を盛り上げていました
ベンチに戻ってきたり、ポイントの間では、日本語で話したりもしてた んです。彼女(ジョーダンワイリー)には日本語をたまに教えているんですよ
ダブルスのパートナーのジョーダンワイリー選手とここ1年間一緒にやってきて絶対に取りたいタイトルだったので、本当に二人ともすごく集中しました
コーチのおかげで自分もしっかり次の試合につなげていこうっていうふうに思 うことができて、少し成長したかなと思います
(コーチが)テニスだけじゃなくて、それ以外は普通の話をして笑わせてくれたりとか、自然体でいてくれたのがすごく大きかったと思います
やっぱり調子が悪いなかでも、自分のいいときの状態に近付けてくれるコーチの支えはすごく助かりました
自分のなかでは特に意識はしてなかったんですけど、やっぱり世界ランキング1位として臨む大会であったりとか、去年負けてるからそれよりも上を目指したいという気持ちだったりとか、色々と重なってそういう気持ちが自分の知らない間にプレッシャーになっていたのかなって、今振り返ると少し思います
なんていうんですかね。当たってるボールの感触とかが、いつもとちょっと違う感じがありました
決勝戦の日の朝の練習までは正直、毎日調子がどこか違うな、まだ違うなって思っていて、それを思いながらだったので、より慎重になって自分の感触をしっかり確かめることができたのかなって思います
全仏オープンも優勝したんですけど、そこではなんか納得のいくような試合はできていなかったので、まだまだだなって思ってたんですが、今回の全米オープンでは、ニューヨークに入った週はあまり調子がよくなかったんですけど、決勝戦の日は朝から結構自分の感触のなかでもいい感じで、試合に入っても終始いい形でポイントをリードできたので、すごく純粋に嬉しいですね
ちょうど一年前の全米オープンの準決勝で、今回の決勝相手のアニックヴァンクート選手と戦ったんですけど、そこですごい悔しい思いをして、これから一年間しっかり頑張ろうという決意をしたんですね
なにか挑戦することを見つけるのは、とても素敵なことだと思います。ぜひ皆さんも何か見つけたら、楽しみながら続けてみてください
でも今は、テニスを続けていてよかったなと思います
外国の大学にも行きたいし、興味のある仕事もしてみたい
海外遠征を経験して行くうちに、国際関係の仕事だったり、外国語の習得だったり、そういうことを勉強したいなって思うようになったんですよね
私、小さい頃からすごく好奇心が旺盛なんです。だから、気になったことはやってみないと納得がいかない
海外の選手や若手の選手が、東京大会 で自分の考え方が変わった!と言って貰えるような大会になったらとても嬉しいことですよね。そんな雰囲気づくりも自分が出来たらいいなと思います
ロンドンのパラリンピックが素晴らしくて、私がそこで受けた影響はそのあとの競技への考え方や取組み方などを変えるくらい大きいものでした。だからせっかくの自国での開催の東京パラリンピックはロンドンパラリンピックよりも更にいいものになればいいなと思っています
実は私、2012年のパラリンピックでテニスをやめようと考えていたんです
その後は、やっぱり東京パラリンピックでの連覇を目指して頑張りたいと思っています
まずは、リオデジャネイロのパラリンピックで金メダルをとる。これは、ロンドンのパラリンピックに出場してからコーチと一緒に決めたひとつのゴールです
でも何よりもテニスを楽しむことが、自分の成長には必要不可欠なことだと思っています
勝つことも大事ですし、反対に負けることも大事です。負けたときの悔しい気持ちがあるから、勝ったときの嬉しい気持ちがわかる。負けたときには、やはり悔しい気持ちをバネにして、勝つ気持ちに向かっていけます
(「成長の糧」として大切にしているものはどのようなことでしょうか?)やはり「楽しさ」「嬉しさ」ですね
試合前もの準備も、特に順番やすることなどは決めずに、そのときどきで違っていると思います
ルーティンや決め事をするのもあまり得意ではないんだと思います
私は、どんなことでも事細かに書き出してノートを作って相手の研修をして…というリサーチするタイプではなく、どちらかと言うと、こうしたら試合中にいいんじゃないかな、あの選手はここを攻めていったら有利になるかな、等を思いつきで書き留めていく感じですね
対戦選手との試合を1マッチ1マッチ楽しんできたら、結果、日本一、世界一になることができたんです。もちろん、積み重ねてきたものはあるんですけどね
自分の場合は、「1位になりたい」「ランキングをあげたい」という気持ちよりも、「今、目の前で戦っている選手に勝ちたい」という気持ちで試合をしてきました。それをずっと続けていたら、いつのまにか1位になっていた
私の両親は、障害があるからといって、「運動すると危ないよ」とか「無理はしちゃ駄目」とか言う親ではなかった。今のコーチも、その他のまわりの人たちも、「私の意志」というものをとても尊重してくれてきたんです。このことについては、本当に恵まれていたと思います
私がこうしていられるのも、理解のあるまわりの人たちに囲まれている環境があるからこそなんだと思います
だから自分にとっては、我慢をしているっていうことは全くないし、同世代の人たちが遊んでいる話を聞いても全然気にならないです。とは言っても、オフの時や練習が終わった後など時間が出来たら友達と食事に行ったり出かけたり、遊びも思い切りやっている方だと思います(笑)
15歳で海外に行って試合をする。国際大会で一流の選手と試合ができる。こういう経験は、普通は絶対に経験できないことだと思うんですね
私の同級生でもプライベートを楽しんでいる子もたくさんいます。でも、自分は自分で、他の人が出来ない、全く違った経験をさせてもらっているんです
本当によく言われるんです。同世代が勉強したり、遊んだり、恋をしたりしているときに、テニスばかりをする生活って、大変じゃないの?遊びたいと思わないの? って
私が「努力」「挑戦」をしていくことにおいて、「楽しい」という気持ちはとても大切なものだと思っています
努力をして技を身につけていくのも楽しいですし、プレーをするのも楽しい、それから練習の後、パートナーの選手とおしゃべりするのも楽しいです
テニスをずっと続けてこられたのも、一番には「楽しい」という想いがあるからです。「楽しい」からこそ、努力もするし、挑戦もできる
でも、そうしたことを乗り越える根本には「楽しさ」「楽しむ」「楽しい」という気持ちがあったと思います。それは、シンプルに「テニスが楽しい」「友達と遊ぶことが楽しい」という気持ちです
自分はこれまでに色んなことに挑戦してきました。障害を持って生まれてきたということに関しても、たくさんの悔しい想いもしてきました
だから、私の場合は、そういうレベルの高い選手たちとプレーができることは、むしろ「喜び」だったのだと思います。「世界の壁」を感じるよりも、「そんなトッププレイヤーの選手と試合ができる」という嬉しい気持ちの方が大きかったですね
「世界の壁」と考えて、上を見たらキリがありません
でも、その映像に火を付けられて、小学校6年生、中学校に入った頃から、国内の大会に出るようになって、中学校3年生からは、海外の選手と試合をするようになったり、海外に行って試合をするようになったりして、だんだんと世界を感じるようになっていったんです
そのときはまだ、大会に出るつもりもなかったので、ただ、格好いいと思っただけでした
でも、それでも、その頃は、パラリンピックを目指しているというわけではありませんでした
それが競技指向のテニスに変わったのは、同じ車いすテニスクラブに所属している方で、パラリンピックで活躍している方の競技映像を観てからでした。同じ左利きの選手だったという共通点もり、憧れの選手だったので、「いいなあ」「格好いいな」と思って、気持ちが競技指向に向いていき、大会に出るようになっていったんです
私の場合、最初は、姉の真似をしてテニスをやりはじめただけでした。その頃は、「家族と一緒にテニスを楽しめたらいいな」「体を動かせて楽しいな」と思っていただけだったのです
(ギネス世界記録についての印象はどのようなものだったのでしょうか?)「こんなん挑戦するがおるんやぁ」って、テレビみて驚いてましたね
でも、自分とはかけ離れた世界の話だと思っていて、身近なものだと思っていなかったので、今回、自分が認定されると聞いたときは、とてもビックリしましたし、光栄に思いました
『ギネス世界記録』の本は有名で色んなところで見聞きしたことはありましたし、ギネス世界記録のニュースは、テレビやネットニュースでよく流れてきていたので、もちろん知っていました
”予測力”っていうものがすごく大事なので、「次はここに打たせたいから、そのためにこっちに行かせて」とか、「こういう球を打たせるために、自分がこういう球を打つ」っていう。そういう、パッと見では分からない頭脳戦というところは、自分がもっと伸ばしたいところでもありますし、見てほしいところでもありますね
取れない範囲のボールっていうのは、明らかに健常者のテニスより多いんですが、いかにそれをカバーする力があるかっていうのと、いかにそこに打つかですよね
錦織選手の試合を見るのと同じように、「今のショットすごかったな」とか、「今の車いすさばきすごかったな」とか、本当にひとつの競技として自然に「すごいな」って思ってくれたら嬉しいです
(観客にはどんなふうに試合を見て欲しいですか?)私は、何か特別なものは特に求めないです
日本だからっていうのはもちろんあると思うんですけど、すごく後押しにもなりますし、パワーをもらえます
ロンドンパラが特別だったのは、テニスが有名で、パラリンピックの発祥の地のロンドンだから、純粋に車いすテニスっていうものを見たくて来た人が多かったのかなって思います
普段は観客といっても身内が多くて、身内を除くと本当に少ないんですよね
それでも車いすテニスの今までの大会に比べれば、考えられないくらい入っていたんですけど、いかに普段が少ないかですよね
もっと知って、経験してもらえると、自分の近くにいる障がいを持った子に、「教えてあげよう」ってことにつながっていくと思うし、障がいがあるから障がい者の協会に問い合わせるってことでなくていいのかなと思います
障がいのある方だけじゃなくて、健常者の方でも車いすに乗ってできる環境はあるんですけど、そういうのを知ってる方がまだ少ないですよね
人と人とのつながりで練習場所を見つけることも、素敵なことだと思うんですけど、私みたいに競技じゃなくても、気軽に「ちょっとやってみたい」とか、そういう感覚でできるっていうことがより大事かなと思います