佐々木則夫の名言集
メダルを取ったチームはみんな当たり前のように優勝を目指していました。これから先は、優勝を目標にしないと上に行けないと確信しました
佐々木則夫
私たちは北京オリンピックでベスト4を目標にしていました。それを達成した後の試合では終盤に力尽きてメダルを逃してしまいました
チームには目標が必要です。それも指導者だけの目標ではいけません
表情や仕草など、言葉を使わないノンバーバルコミュニケーションで意思疎通ができるのが理想。
そうなるためにも、17歳の選手も、35歳の選手も私を「ノリさん」と呼べるような風通しのよいチームつくりを心がけています
選手の育成には、コミュニケーションも重要です。選手はいつ自分がメンバーをはずされるか不安を持っていますから、なおさらコミュニケーションには気を使います
何もなしに「自主的に判断しろ」と言ってもできるはずがありません。チームの戦術や決め事などの判断材料を練習やミーティングで徹底してから、自分で判断することを求めなければいけません。それは一朝一夕にできることではありません。指導者は一喜一憂しないで我慢強くメンバーを見守らなければいけません
サッカーは、選手がサインプレーで動くわけではありません。チームとしての戦術はせいぜい3~4割程度。残りの6~7割は、選手自身の状況判断、発想、選手同士のコンビネーションといった部分です
基礎的な技術レベルが高いことはもちろんですが、自主性を持つことも良い選手の条件です
多少の失敗には目をつぶって長所を伸ばしてあげることで、どんどん良い選手に育っていきます
若い人材を活用する際には、一つでも秀でたものがあれば、それを徹底的に伸ばしてやるようにしています
女性の長所は協調性に優れていることです。女子選手はチームとして仕事をすることに大きな喜びを感じます。だから、彼女たちに協力してもらって、チーム全体で若手を育てるほうが効果的です
初めは選手の間に戸惑いもありました。しかし、“もう一歩”を踏み出すには、何かを変えなければいけません。たとえ失敗しても今より悪くなることはない。今が底辺でこれ以上は落ちない。そういう気持ちで失敗を恐れずにトライさせました
「積極的に前からプレスをかける」「ラインをコントロールする」「相手を取り囲んでスペースを与えない」「1対1は避けて1対2の場面を作る」といった様々な戦術を立てました。それを90分間徹底して続けられるように練習を積み重ねたのです
日本のストロングは細かい技術、協調性や規律、そしてスタミナです。欧米の選手たちは、体は大きいけれど、スタミナに欠ける面があります
欧米のストロングはパワーとスピードです。日本人が彼らのレベルにすぐに到達するのは不可能です
大きな国際大会で善戦しても勝てなかったり、ドイツやアメリカといった強豪相手には一方的な試合になったり、アベレージのあるサッカーができませんでした。そこを突破するには、世界と日本のストロング(強み)とウィーク(弱み)を見極めて、それを加味した戦術を立てることが必要です
“もう一歩”が足りませんでした
私たちが目指したのは、攻守にアクションするサッカーです
「こうあるべきではないか」と手探りで進むうちに、それが結果につながったので、なでしこジャパンについてもチーム作りのイメージはできつつありました
彼女たち(なでしこジャパン)がひたむきなのは、辛い境遇を我慢しているからでもなければ、誰かの命令にただ従っているからでもない。なでしこジャパンのひたむきさの源は、「私にはできる」と、自分を信じる心だ
日本の女性はサッカーをやる上ですごく適している。今回の戦いで夢を描いたのなら、ぜひサッカーボールを蹴ろう。ここにいるような素晴らしい女性を目指してください
天からの恵みというくらいの気持ちだったから笑顔でいられた。私の一発ギャグで選手を笑わせようと思ったが、PKの蹴る順番を決めなければいけないので、できなかった。熊谷だけ『4番目にオマエが蹴れ』といったら、顔が引きつっていた。澤には『勘弁してくれ』といわれ、順番を最後にした
小さな娘たちが粘り強くやってくれた
佐々 木則夫
ピッチ外でも選手の笑顔は多く、僕なんかは女子寮に閉じ込められている感じ。食事の雰囲気も和やかな笑いがあり、それを大事にしている
加齢臭には気をつけないとね
女房(淳子夫人)から言われたんですよ。女性を扱うんだから目やにや鼻毛、身だしなみにはしっかりしなさい、と
ちょっとやそっとじゃあいつらに話をしても動いてくれない。試合中なんて、ベンチの遠吠えっていう感じだよ
べつに毎日オレの顔見たくもないだろ?
『キンガシンネン』だったんですけども、銀をもらったら『金より良い。ありがとう!なでしこ』、って感じですかね。選手たちから学んだこともたくさんありますし。一緒に目標値を掲げながらやってきて。えーそして銀だったわけですが、でも本当に『この過程は金よりも良い銀だった』って感じますしね。えー良いこと言うな(笑)俺。自画自賛しちゃって申し訳ないです(笑)
もっともっと質をね、追求していけば、あれもこれもとあるんでしょう。でもそれはきりがないので。でも結果としては、なでしこジャパンの選手たちと共にやってきた期間というのは、本当に目標設定した中で、よくお互いに ね、やってこれたんじゃないかと思います
結果としては選手たちと本当によくやってきたんじゃないかと。僕にとっては自分を振り返って、標題点は十分に付けられたんじゃないかと
澤キャプテンから宮間キャプテンに代えた。今となれば、僕のね、最高のメンバー交代だったか なと。自分を自画自賛してますけど(笑)。本当にピッチ内でもピッチ外でも非常にいい働きをしてくれて、一回りも二回りも大きくなったんじゃないですかね
女性の涙にはごまかされるな!ってことですよ(笑)
メダルはかかっていませんでしたけど、試合開始に間に合わなかった夢は見ましたね(笑)。「やべー!」なんて言いながら走っている夢は見ましたね (笑)。それがプレッシャーだったのかもしれませんが
我々はチャンピオンを目指す、金メダルを目指す、というところからスタートしていましたので。それぐらいの気持ちでやれば、なんとかどっかに手が届くだろうというところもありましたし
金は取れませんでしたけど、最後の最後に、いい試合をや ってくれたなと。もうホッとしたというのが本音ですね
宮間が非常にこう、チカラを落としながらね、泣いていたんですよ。それで持ち上げたんですよ。そしたらかなり重かった(笑)。かなり重いものを背負いこんでいたんですよ
(見た目が だらしなければ女性選手には監督の意志が伝わらないので)家を出る前には必ず鏡の前で立ち止まり、鼻毛、寝ぐせ、シャツの染みやシワなどを確認するようになり、ごく自然な香りのするコロンをつけ、歯も頻繁に磨いて口の中の清潔さにも気を配っています
「できる」と信じて全員で歩を進めれば、今は霞んで見えないそのゴールにも、必ず辿り着くことができる
日本の女性に備わるポジティブなパワーを、僕は「なでしこ力」と呼ぶ
スポーツの楽しさを教えることだ。動く楽しさであり、知る楽しさであり、関わる楽しさでもある。スポーツを楽しむことがベースにあれば、継続して競技に取り組むことができ、選手として成長できる。結果も残さなければならないが、競技を継続していく過程が大事だと思う
自分らしさを表現できず、指示を待ち、言われたことだけをこなしていては、本当のサッカー選手にはなれないし、本当の自分の人生を生きることもできない
自分が指導者として関わる選手たちには、きちんとした振る舞い方や、自分で考えて自分でやる、という習慣を身につけることを求めている
一戦一戦勝つことによってその先がある
僕はなでしこたちを、「もっとできる」「もっと伸ばせる」と過酷に追い込んだが、その代わり男性側の感覚を押し付けて「おまえたち手を抜いているだろう」などと口にしたことは一切ない。そして彼女たちは、ギブアップせずにやり遂げた
宝くじは買わないと当たらない、シュートは打たないと入らないということを実証した
置かれた環境や条件に順応する力も、日本の女性に備わるなでしこ力の一つと言えるだろう
思考を深める作業も大切です。何かを思いついたときに一度立ち止まってしっかり考える。ここで消化しておかないと次に進んでも無駄
プレーを通じて、日本のみんなに勇気と元気を与えたい。その思いが常に私たちの心の中にある
厳しいところを乗り越えるとき、人間はすごいパワーが出る
いつでも選手と同じ目の高さで「横から目線」で接するように心がけている
男性側の感覚を押しつけて「おまえたち手を抜いているだろう」と口にしたことは一切ない
指導者がやるべきことは長所を見抜き認め本人に伝えること
肩書きは部下を守るためにある
主審が何を見ていたかは分かりませんが、私は主審の判定を尊重します
いつでも、自分が楽しむことを忘れない
選手達を成熟した人間の集団であるとリスペクトしている
控え組の練習を見る 日を作っている
適材適所で人の強みを活かす
話はじっくり聞く