小谷実可子の名言集
選手のときに“努力すれば神様は裏切らない”ということを身をもって経験してしまっているので、何かを求めるならば努力をしなくちゃいけないということが染み付いています
小谷実可子
ナショナルトレーニングセンターができたり、スポーツ基本法ができたりして、国がスポーツ選手をバックアップするようになるとますますスポーツ選手の責任や言動の注目度が高まってくると思う
(今の日本のスポーツ界について)私が20歳から30年近くスポーツ界で活動してきた中では、最もアスリートの価値が高まり、アスリートの文化的側面が育ってきて、アスリート自身も“社会の役に立ちたい”という自分の言葉や存在の意味や大きさを分かっている人が多くなったと思います
余裕があれば泳ぎに行きます。頭がいっぱいいっぱいになっているときに泳ぐと整いますね
(2020年東京五輪の)招致活動に携わっていると、この何年かは招致という勝負に向けて、日々清く正しく努力して生きていかなければならないという自分へのプレッシャーがすごくあって、家でボーっとする時間があっても何か資料を読まなきゃとか、この間にやり溜めている家事をやっておかなきゃとかという、“何かをやっておかなければいけない症候群”が続いているので、これを何とかしたいですね
(オリンピックは)とにかく人生最高のひのき舞台です
現役時代の私はずっと自分がトップで、人に合わせてもらって泳いできたタイプなので、自分のことで精一杯な上に、トップの人に合わせて泳ぐことができなかったんです。なので、人に合わせるとか、人のために役に立つということをもっとできる人間になりたいというのが第二の人生の中での自分の課題だった
家のことも子供のことも全部忘れ、本当に招致に300パーセント没頭した2週間を送ったので完全燃焼しましたね
赤ちゃんが生まれ たら、もうイルカなしでもいいかな。もちろんイルカには会わせてあげようと思ってますけど
赤い糸がフラッと降りてきて、フラッと結婚して、子宝にも恵まれて、これはイルカとの出会い以上に想像もしていなかった喜びで、やっと自分自身になれたというか
イルカに会ったことは最初幸せでもあり、もしかしたら不幸かもしれない、と思ったことがあります。こういう出会いをしてしまうと普通の女性としての幸せ、人とこのくらい通じ合ったりというのができないかもしれない、とちょっ と思い始めた時期もあったんです
イルカと出会うことで自分が全てと思っていたスポーツが「たかがスポーツ」だったんだ、と思えた時期があり、そこからまたさらにイルカを通していろんなことを感じたり、経験していくうち、「されどスポーツでもあるんだな」とも思うようになっていったんです
イルカに会って来た後の自分が一番好きなんです。価値観がシンプルに戻るというか、海のエネルギーにふれて、「生まれてきて良かった」「有意義な存在でありたい」。こういう気持ちがどこ からかやってきて、一体何に対してありがとうなのか、よく分からないんですが、「自分がいい人でありたい」「地球に住んでいる有意義な存在でありたい」という気持ちがどこからか湧いてくるんですね
シンクロやってオリンピックに行かなかったらイルカに出会うきっかけはできなかったでしょう
私が最初にスポーツに出会った時のような、それで有名になってやろうとか、それでお金持ちになってやろうとかではなく、自分が好きだから一生懸命やって自分の中で進歩していきたいってい うピュアな心を持ってというのが少なくなってきたように思います
選手が引退する前からチヤホヤされて、例えばメダリストに出演依頼する時「スタイリスト、メイクどうしましょ?」なんて言ってきますから。上手に育ててくれればいいんですけど
最近スポーツがお金になるようになった。やる本人も周りにいる人も、なんとかスポーツをビジネスにしようと考える人が圧倒的に多くて、TVとスポーツが密接な関係を持ってるんで危ないですよね
シンクロでは一番手にこだわりました。それは自分がシンクロに全てを賭けていて、誰にも負けない努力をしている自信があるからで
高校生の時にシンクロ留学したのですが、アメリカではコーチが「あなたこそ世界チャンピオンよ」ってある子に言って、その子が水に潜っている間に別な子に「あなたが世界チャンピオン!」な んてやってるんです。そうやって育てるんですね
自分が誉めて誉めて誉めてもらって伸びたタイプなので「誉めるのがうまい」とは思いませんが、それぞれの誉められる部分を見つけるのは結構できるかもしれないですね。誉めてあげた時の子供の力の発揮度というのが、やっぱりスゴイんですよ
ソウルの時はあまりに幸せだったので、「人に与えられる幸せの量が決まっているとしたら私はもう使い果たしてしまった」。「それでもいいや」と思えるぐらい幸せでしたね
選手の時は「シンクロが人生の全て、オリンピックが地球上の最もすごいこと」って信じてやってましたから、やっぱり引退は怖いというか、シンクロやめるイコール自分の人生終わると私も思いました。あとはご飯にお醤油かけて生きていくんだと
自分の中から嬉しくって嬉しくって、武者震いするようなことがあるじゃないですか。 試合前からぞくぞくするような喜びのエネルギーが満ちてきて、それがなんとなく観客と 一体になれるので、観客が楽しんでいるというエネルギーまでもが、自分のエネルギーに 変わるような感覚。もう体中がチリチリしているわけですよ。嬉しくて。顔も笑いが止まらないんです。あまりにも笑って鼻栓が取れるんじゃないかっていうくらい笑いが止まらないんです
アメリカに留学している時「オーラトレーニング」というのをやっていたんですが、8人でプールに入って気を一つにすることで何十人分ものオーラをつくる、というトレーニングです。そういうトレーニングをしているうち、まれに、ホントにまれですけど、体の中から出てくるオーラでプールが一杯になってしまう。大きなプールに8人しか入っていないのに、8人がプールからあふれそうになっている。シンクロに限らずそういうことはあるかもしれません
水を使って、水を掻いて、水と闘って、水を踏み台にして上がるというタイプの人がいるかもしれませんが、私の場合は水と仲良しになって、バランス良くフッと乗っかった時が水の浮力をもらって、一番力みなく静止できる状態になるんです
シンクロの演技の中では止まっているのが何より難しいんですね
ソウルでメダル獲った後にビートた けしさんが"コマネチ"ってギャグを"小谷実可子"ってやってくださっているのをみて、こんなにメジャーになったんだシンクロって
シンクロの大きな大会では、そもそもやる前から順位は決まっている。別に不正があるとかいうことではなく、それまでの実績などから“普通にいけばこの順位”という相場のようなものを審査員も選手もコーチも共有しており、それをいかに覆していくかという勝負
「これならできる」と思った仕事やチャンスを、コツコツと自分のものにしていく
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